エヴァ（テレビ版）を見た

見た。

TV版エヴァ、たしかに25年前のアニメだなぁと思うところもあるけどやっぱ面白いんだよな

— じゅりあす (astj) (@ast_j) 2020年5月2日

エヴァのことは昔から好きで、漫画版は愛読していたし新劇場版は劇場にも何度も見に行ったのだけど、実はテレビ版をちゃんと全話通して見たことがなかった。

そんな中、ついに今年はシン・エヴァンゲリオン劇場版が上映される！ということで、しばらく前に新劇場版のブルーレイを買い揃えておいたのを最近見返していたのだけど、公開日延期の報を受けて、今まできちんと摂取したことのなかったエヴァンゲリオンのコンテンツに触れよう！と思い、そしてテレビ版に白羽の矢を立てた。新劇場版で尺の都合やストーリーの変更で削ぎ落とされたエピソードは新しい刺激になるだろうと思ったし、ちょうどゴールデンウィークがやってくるというタイミングの良さもあった。

見るにあたっては配信もありそうだったけど、いい機会だと思ってエイヤっとブルーレイボックスを買った。去年出たスタンダードエディションがお手軽な値段で旧劇場版までしっかり入ってるのでお得。

新世紀エヴァンゲリオン Blu-ray BOX STANDARD EDITION

で、平日仕事終わった後とゴールデンウィークを利用して、今日テレビ版を見終わった。劇場版はまだ見ていない。感想は冒頭に貼った自分のツイートの通りなのだけど、25年前のテレビアニメだなあという感想と、やっぱおもしろいわあという感想の二つにおおむね集約される気がする。アッ結末（25~26話）の話はまた別。

あ、今更気にする人は令和の世の中に滅多にいないと思いますが、テレビ版のストーリーに関わる話もするのでネタバレがイヤ！みたいな人はこの辺で去って下さい。

感想です

まず驚いたのは、事前のイメージからは想像もつかないくらい話の進行というかテンポが速い。ほぼ全ての使徒戦は1話の中で完結してポンポン進んでいく。新劇場版の序相当のあたりではそんなに気にならなかったのだけど、あの使徒も1話、その使徒も1話で消化しちゃうの！？と驚いた。カヲル君もわずか30分足らずの第24話の中で登場してシンジくんと仲良くなってそして最期を迎えていてめちゃくちゃテンポが速い。新劇場版で序盤からずっとチラチラ登場した上でQで大活躍（？）するのを見たあとだとテレビ版の超スピードっぷりにビックリ。
（カヲルくんはともかくそれ以外の）使徒1体ぶんのエピソードを20分くらいの尺で済ませる実時間がそんなに短いとは思わないのだけど、あのオープニングとエンディングに挟まれた1話完結エピソードっていう雰囲気がそう思わせるのかもしれない。あるいは、なかなか出ない単行本をリアルタイムで追いかけていた漫画版エヴァ終盤のテンポ感みたいなのがぼくのなかにあって、それとのギャップみたいなのがもしかしたらあるのかもしれない？　これは適当です。

話の中身に関して言うと、序盤は新劇場版の序でもほぼそのままということもあって知ってる光景だなあという印象が強くて、アスカが登場してからの中盤あたりは、ロボットアニメとして素直におもしろいなあと思いながら見ていた。後半に入ってからはだんだん話がむずかしくなっていくなあという感じなのだけど（小学生並の感想）、中盤に存在した人間関係や日常生活が高速に壊れていきながら渦巻く謀略でメチャクチャになっていく様子は悲惨で歯応えがあった。このあたりは話のあらすじは前から知っていたけれど、いざアニメを通しで見るとやっぱりたいへんだ……という感じだった。
そういう中盤の素直なおもしろさや終盤の謀略祭など、エヴァの新しい刺激を求めて見始めた期待に大きく応えてくれてすごくよかった。本来はこちらが元々なので「新しい刺激」というのは違う気もするけれど……

通しで見て思ったことでいうと、序盤は力押しで暴れるだけだった使徒が終盤になるとどんどん人間の精神を狙うようになり、最終的にカヲルくんに至る、という流れは今回初めて理解した気がする。あらすじつまみ食いだけしてるとそういう「流れ」みたいなのをあまり掴めていなかった。

テレビ版の結末

テレビ版では、カヲルくんを倒したあと突然唐突に精神論みたいな話が始まって、最終話では謎の学園パラレルワールドのエピソードを挟んだ上で「僕はここにいていいんだ！」「おめでとう」でラストを迎えるわけだけど、多分今回初めてくらいにこのラスト2話を見たことになる。悪い意味でいやこれはすごいな！！！！という気持ち。このラストがあったから〜みたいな文脈は理解するとしても、突然こんな展開で放り投げられたら見てる人はたいへんな気持ちになったであろう、という気持ちになった。。。幸いぼくは2020年にいるので、このあと劇場版で改めてラスト2話をやり直すというのを知っているし、ブルーレイのディスクを交換するだけでそれを見られるのだけど、リアルタイムでこれに触れた人はさぞ……という気持ちになる。

つづく

前述のように、ブルーレイボックスには旧劇場版も収録されているので、今度の土日は劇場版を見ようと思う。こちらは昔見たことあるはずだけど、何分随分昔のことなので細かいディティールは全然覚えていない。こっちもこっちでまあたいへんだあという話のはずだから、またたいへんだあと思いながら見ることになるであろう。そして予想によるとその後新劇場版をまた見るのではないか。