1月末から2ヶ月半続いたミリオン3rdもついにファイナルの幕張2デイズ。2日間とも現地でステージを見てきた。
ステージの上で完成したアイルに打ちのめされた初日と、繋いできたツアーのまさに集大成だった2日目と、2日とも心の底から楽しんで感動したライブだった。
まずは1日目の話を先にこの記事にします。
いつものように好き勝手に感想を書くので、どんなライブだったかというのを知る/思い出すためにリスアニなどのライブリポートを一度眺めて頂けると少し振り返りやすいかもしれません。
1年ぶりのイベントホール
今回の幕張公演の会場は2ndライブと同じ幕張メッセイベントホール。幕張メッセそのものはシンデレラ3rd以来半年弱ぶりだったけれど、イベントホールはミリオン2nd以来1年ぶりだった。
当日の朝に夜行バスで海浜幕張駅に着いたのだけど、そこからイベントホールの方まで歩きながら2ndの時のことを思い出して「ああ、この2日間で3rdツアーも終わってしまうのか」と一人しんみりしたりもしていた。
今回のツアーのステージがどの公演でも同じ(花道、センターステージなど無し)構成だったのと、2ndライブと同じ会場だったことから、僕の中では勝手に2ndライブと同じステージ構成(メインステージ+バックステージ+アリーナ左右にトロッコ)だと思い込んでいたし、友達とも「センターステージはないでしょーwww」と話していた。ところがライブ当日朝の公式Twitterのつぶやきを見たところ、この天井の照明パターンは完全にセンターステージだったので面目丸つぶれやん……となっていた。
ミリオンツアー6回目の公演。幕張公演初日です!今日でミリオンスターズ37人の想いがここに集結します。本当に様々な想いがありますが、全てを胸に、全力のパフォーマンスをお届けします。よろしくお願いします! (えいちP) #imas_ml pic.twitter.com/oo1eK75DUW
— ミリオンライブ!ランティス公式ツイッター (@imas_lantis) April 16, 2016
まあでも別に僕の面目はどうでもよくて、何故かというと特に初日にセンターステージ様々の体験をできたからである。
今回初日の席は上手側アリーナA5ブロックというところで、上手側メインステージからは十数列目、そして左手には十数人分の席の距離のところにセンターステージがある席だった。名古屋公演の席の方がメインステージまでの距離自体は近かったようにも思うけど、センターステージに関しては(正面ではなく横向きという点はあるけど)名古屋のメインステージよりも近くにあったのではないか、というように思う。歌っていたりMCしているときの表情や仕草が本当に間近にあった。
もちろん、別にメインステージだって遠い訳ではない。センターステージの臨場感に比べれば確かにちょっと距離感はあるけれど、この距離で遠いとか言おうものならボコボコにされる。メインステージの真ん中でパフォーマンスしている表情もよく見えるし、上手側ならそれこそ小さな所作までいろいろ見える。渡部(優)さんのダイナミックでキレのある振り付けや、 peace of cake での雨宮さんの綺麗な振り付けもよく記憶に残っているし、Machicoさんがこの距離感で正面にいるとおへそ様の存在感もすごかったw
センターステージの思い出
その間近にあったセンターステージに今回気付かされたのだけど、麻倉さんはめちゃくちゃ可愛かった。。。いや、ご本人は見るからに可愛い人で、そんなことは前から百も承知だったのだけど、今回トキメキの音符になって でセンターステージで横を向いたときに、センターステージの方(=左)を向いていた僕周辺の席からすると目の前正面に麻倉さんがいることになって、そこで歌って踊ってる麻倉さんはとにかく可愛かった。メインステージで歌ったり踊ったり喋ったりしている麻倉さんを見ているときは普通に可愛い人だねーという感じなのだけど、あの距離でばっちりキメキメの麻倉さんを見てる間は動悸がしたし、殺傷能力のある可愛さだったと思う。その後またメインステージに戻った麻倉さんを見るとふたたび普通に可愛い人だねーという感想に戻ったのだけれど、あの瞬間はあまりに強烈な刺激だった。。。
そしてセンターステージを活かしていた曲といえばもう一つ印象的だったのは 求ム VS マイ・フューチャー で、あの曲の間、センターステージは満員のイベントホールに出現したリングだった。ダンサーさんが武藤のポーズ(人差し指と小指を立てて腕を伸ばす奴。伝われ)を次々とキメたり、歌詞にあるプロレス技(っぽい技)をダンサーさん同士でかけていたり、これはリングなのだという感じでめちゃくちゃ楽しかった。のり子コールは作詞された記子さんもご希望されていたコールということで僕はけっこう最初からのり子コールした側だったのだけれど、前奏で普通のハイッ!ハイッ!というコールが混じっていた中、だんだん「のーりー子!のーりー子!」のコールが会場を飲み込んでいく様子は爽快感っぽいものもあった。まあコールなんて好きにすればいいでしょ、という話ではあるんだけど、揃うと気持ちいいのもまた真なのである。
名前も見た目(髪型)も元気キャラなのも・・・
【藤本記子/福富雅之】THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 05&06 /参加しました! | アフロダケ
そして何よりプロレス好きという「福田のり子」ちゃんのキャラソンを
担当させていただけたことはこの上ない幸せです!
まさにプロレス入場曲をイメージしていただけると!
歌詞にはプロレス技もたくさん入ってますし
”プロレスファンならきっと分かってくれるはず”のフレーズを随所に散りばめました!
曲中コールは「のーりーこ!のーりーこ!」でお願いします!!
ユニット曲の話
今回のライブツアーでは、いわゆるユニット曲の人選に元のユニットメンバーを重視して入れる曲と関係なく編成された曲で結構くっきり分かれている感じだった。前者の代表例は福岡でオリジナルメンバーの4/5が揃った Shooting Stars だったと思うけれど、今回はメンバー5人全員がステージに揃った乙女ストームの Growing Storm! とか、「リコッタだよー」というかけ声から始まった HOME, SWEET FRIENDSHIP とか。Legend Girls!! もそう。ここまでのツアーの流れからすると予想通りの選曲だったと同時に、やっぱりオリジナルメンバー中心の構成になるとオリジナル的な良さがあるなぁと改めて思った。
後者、つまりオリジナルメンバーにあまりとらわれない編成で印象的だったのは今回は Shootings Stars だった。僕はてっきり3rdツアーの Shootings Stars は福岡で完結したのだと思っていたので意表を突かれた……。 センターにはこの曲といえば感のあるオリジナルメンバーの雨宮さんを据えつつも、声のキャラクターの違う藤井さんと斉藤さんの3人の組み合わせは、声質的な振り分けで田所さん麻倉さんとの3人をやや想起させつつも、それとは違うこのメンバーならではの味わい深さがすごい良かった。あと、どうも福岡以来この曲そのものに対する感動の感度が随分上がっているらしく、今回この曲でもだいぶ感極まっていた。
765プロカバーコーナーの話
今回の公演の後毎回「765曲は層が厚すぎる」と毎回呻いているけれど、ツアーファイナルの幕張でもどんどんいい曲がでてきて凄い、という感じだった。
1曲目のキラメキ進行形は、春香がミリオンのソロ曲として出した曲で、ここまで765メンバーのミリオン曲はカバーコーナーで出てこなかったのでちょっと意表を突かれたけれど、765プロの未来としてのミリオンスターズ、みたいな意味合いとしてもすごいいい選曲だったのではないかと思う。考えすぎかもしれないけど。現実的な話をするなら不意打ちだったのでコールうろ覚えだった自分が残念。
待ち受けプリンス と Fate of the World と劇場版の曲が続いて、待ち受けのコールもすごい楽しかったし、9th以来千早の曲っぽい側面もある Fate of the World に田所さんと小岩井さんが出てくるとこれは蒼い、という迫力があった。SMOKY THRILL、マリオネットの心、虹色ミラクルとどんどんいい曲が出てくるのだけど、最後はついに THE IDOLM@STER 。ちょうどこのツアーが始まった頃に友達と「最近 THE IDOLM@STER 聞いてないけどそろそろ聞きたいねー」と話をしていたのがちょうど最後に結実した。メインステージに16人(本家765プロよりも多い!)が2列に並んであの振り付けで揃っているところを見ると、ミリオン自体の全員曲の時ともまた違うめでたさのようなものがあってよかった。
プラリネとアイル
プラリネを生で聞くのは2nd、3rd大阪、そして今回で3回目だった。正直プラリネはメインステージだろうと思っていたのだけれどセンターステージで(後から思うと次のアイルのためにメインステージを空けておかないといけなかったのだろう)なので今回は横から愛美さんを見る格好になった。
上手側だとギターのネックにカポがついているのが見えて、愛美さんが「プラリネ」と曲名を告げて、あのイントロから曲が始まる。横からなので表情ははっきりと覗えなかったのだけれど、イントロのところでちょっとニッと笑ったようで、2ndのことをちょっと思い出す。8ビートになったところで上手側にも一度向いてくれて、下手側を向いて、そして正面に向き直る。曲も、歌詞も、そして愛美さんの歌声も大好きなプラリネが目の前にあった。真横っていうアングルではあるんだけれど、それがどうしたと。今まで見てきた正面からと違う真横からソロを弾く愛美さんの姿というのは新鮮な光景だった。
そしてそのプラリネからのアイル。
今回のアイルがすごかった、という話は公演直後から散々あちこちで言われてきたことだけど、まさにその通りだったと思う。
ゲッサンミリオンの3巻が出たときにもすごくよかったという話を書いたのだけれど、ゲッサンで描かれた3人のまさにあのステージが、阿部さんMachicoさん愛美さんの3人によってイベントホールに出現していた。
astj.hatenablog.com
アイルをやるならプラリネから続きだろう、そしてやるだろうと思っていたので、プラリネが終わった後暗転する気配がなかった時点でああ、そうなのか、と既に気持ちは限界だった。実は僕は指輪のくだりはステージ上で見落としてしまっていたのだけれど、愛美さんがメインステージの方を振り向いて、そして奈落からせり上がってくるマイクスタンドと人影。真ん中にはMachicoさん、上手には愛美さんの使うためのマイクスタンド、下手には阿部さん。そして始まるアイル。
劇中では翼をメインにジュリアと瑞希はコーラス、CDでは翼/Machicoさんのソロという構成だったのをどう歌い分けるのかは公演前から少し気にしていたのだけれど、(普段あまりコーラスワークを使わないアイマスのライブだけれど)劇中をきっちり再現して阿部さんはコーラス、愛美さんはギターコーラス。音源化されたアイルとしてはMachicoさんのソロしか知らなかったところでコーラスワーク込みで再現された3人の歌声を聞かされて、感極まってしまってそこから先は光る棒を振るのもままならずに聞いていた。素敵な歌声だったということと3人の並んだ姿をよく覚えているのだけれど、それ以上のことはあの曲に呑まれてしまってあまりよく覚えていない。2日目に全公演の映像商品化の告知があったので、Blu-rayが出たらあのアイルとまた向き合うことが出来るのだ、と楽しみにしている。
田所さんの話
今回のリーダーは山崎さんと田所さんで、ミリオンライブをずっと中心で支えてきたおふたりだった。1日目でとくに印象的だったのはソロの最後を Precious Grain で〆てから山崎さんと2人で 合い言葉はスタートアップ を歌われた田所さんの表情だった。
席に恵まれたこともあって特にセンターステージで Precious Grain を歌う田所さんの表情が生ですごくよく見えたのだけど、あの張り詰めた Precious Grain を歌う時の田所さんはすごい研ぎ澄まされて曲に入り込んでいる表情をしているように見えた。それが山崎さんが出てきた 合い言葉は〜 になった途端、田所さんがすごく楽しそうな表情をしていて、直前の曲の時との差がすごく印象的だった。リーダーの最後のデュエットでのこと、というとちょっと福岡での雨宮さんを思い出すところもあった。
星屑のシンフォニアは大好きな曲なので、曲が始まる前に追加されてた前奏がシンフォニアっぽいことに気付いた時点ですごいテンションが高まっていたんだけど、曲始まってからは雨宮さんと麻倉さんの歌よりも曲よりも、二人、とくに雨宮さんがすごく楽しそうに歌っていたことの方が強く印象に残っている。二人で視線を交わしたときにあんなにはっきりと笑顔をこぼすのは、最後のおまつり曲以外ではすごく珍しかったと思う。
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! @ FUKUOKA0403 に行ってきた - 平常運転
そのほか
アイルでのコーラスワークの話が先に出てきたけど、阿部さんもすごくよかった。瑞希として歌ってる音源での歌声や歌い方はけっこう独特で、また阿部さんのいわゆる地声ともけっこう雰囲気が違うのだけれど、(エスケープ か 成長Chu→… はじまりだと思ってたから予想外だった) Cut. Cut. Cut. もソロの …In The Name Of… も、瑞希らしいその独特の感じがステージの上に完璧に再現されてて、おお、すごい、という感じだった。
2ndの時と違って今回のトロッコはスタンド席の中に登場したのだけど、成長Chu→… で実際にトロッコが出てくるまで全くそのことに気付かなかったので、曲が始まったらトロッコだったのにはすごくびっくりした。この曲は間奏で夏川さんと伊藤さんのふたりの手でハートを描くところがあるのだけど、トロッコで分かれていた今回はメインスクリーンに半分ずつ映し出されてスクリーン上で綺麗にハートが完成していた。
2ndで Eternal Harmony がすごく楽しかったのだけど3rdツアーではここまで歌われてなくて、やるなら1日目だろうなぁと思っていたところ見事1日目に聴けた。2ndは末柄さんと愛美さんの2人でのパフォーマンスだったのが、今回は諏訪さんと愛美さんの2人。もっと大人数のを聞く機会もまたあればいいなと思うけど、2人だとそれはそれでそれぞれの振り付けとか仕草とかをじっくり楽しめた。この曲は曲自体もどんどんノっていく楽しさ溢れる曲だし、あと振り付けがすごく可愛いのでとても好きな曲です。
写真
途中で撤去されてしまったらしいけれど、海浜幕張駅が当日はミリオンライブの広告でジャックされていて、当日の朝にわざわざ入場券を買って中に見に行った。エスカレーターのところがやっぱり構図として見応えあってよかった。
右手側の先頭はアイルの3人組。ジュリアのこのイラストは幕張より前でも何度か見る機会があったけれど、ギターを抱えてちょっとドヤ顔なところがとてもかわいい。
2日目につづく
いろいろと書いた。アイルやプラリネは確かにとても良かったのだけど、開幕の Dreaming! から終わりの Dreaming! までずっと途切れることなくとても楽しくて、席の話もあってとにかく夢のような時間だった。
しかし夢はここで終わらず、翌日の2日目もあったのだった。その話も追々。
蛇足
ここまでの公演の感想の皆様です