行ってきたぞ!!!!
イエバンのリリイベとかには結局行けなかったので、バンドリのステージという意味ではブシロードライブ以来、単独ライブでは去年10月の4thライブ以来のライブだった。今までもバンドリとしてライブをして来たのに「First☆LIVE」ってライブに名付けたことには複雑な気持ちもあったけど、ライブの演出を見た後だと納得感があって穏やかな気持ちになったし、4ヶ月ぶりのバンドリのライブはすごく楽しかった。
公式でもライブ開催レポートが公開されている。バンドリは公式で開催レポート出してくれるので情報を辿るのに便利。
bang-dream.com
会場の話
今回の会場は品川のステラボールだった。品川駅前の一般のみなさまが賑わう空間の中のホールで、ライブハウス的な雑多感もなければホールの郊外感もなく、一般人のホームという感じだったのでちょっとおもしろかった。(同日にあったアイマスのLTD06リリースイベントも六本木で、こちらも会場周辺のアウェー感がおもしろかった。。)
ステラボールは椅子を入れての配置だったのだけれど、どちらかといえば横に長いホールだった。なので、(僕もけっこう端の方だったけれど)左右方向の端では目の前にステージがない分流石に少し遠い思いをしたんじゃないかなと思う。前回の4thライブの会場がどちらかといえば縦に長かった分、席数はそんなに変わらない割に雰囲気は結構違ったような気もする。
会場はあくまで屋内のホールなんだけど、イエバンのPVにあったような屋外ライブ会場っぽい雰囲気のステージの感じだった。このステージセットは単純なんだけど(ぼくには)結構効果的で、まるで屋外のライブ会場にいるような気分になることが実は何度かあった。
【BanG Dream! First☆LIVE Sprin' PARTY 2016!】会場に来て頂いた皆様、animeloLIVE!で生配信をご覧頂いた皆様、応援ありがとうございます!最高のライブになりましたね☆ #バンドリ pic.twitter.com/uS80V5zoW2
— BanG Dream!(バンドリ!)公式 (@bang_dream_info) April 24, 2016
オープニング
ライブのオープニングナンバーはとうぜん Yes! BanG_Dream! 。てっきりライブのキービジュアルの衣装で登場かと思ったら制服衣装での登場だった。
大橋さんがドラムに入ってのイエバンを聞くのももう3回目くらいだけれど、やっぱりドラムがいることのサウンド的な存在感は大きいなと思う。直近までアイマスづいていたこともあって、個人的にはすごい久々のイエバンだ、という気持ちだった。やっぱりこの曲を聴くと「よっしゃバンドリだ!」という楽しさが溢れてくる。
ライブの構成
これまでのバンドリのライブは基本的にキャスト、つまり中の人達のライブだったけれど、今回のライブはキャストがキャラクター達を演じてライブをするという、ミュージカルっぽい感じの構成のライブだった。
スクリーン上に映し出されるSDキャラが会話してる動画で Poppin' Party のストーリーが進んで、それに合わせるようにキャストがステージに出てきて、"演じているキャラクターとして"会話したりライブをしたりしていた。イエバンのアニメMV中の日常っぽいシーンが、それぞれファーストライブ前の日常の一コマとしてストーリーの中に回収されていくのにはなるほど!という感じだった。
カバー曲のはなし
「First☆LIVE」であるからには、今までのセットリストから今回のセットリストを予想しても無駄だとは思っていたのだけれど、愛美さん/香澄以外のメンバーがメインボーカルを張る曲があるのは予想外だった。最初に愛美さんのソロ(VoGt + 打ち込みのDr, Ba, etc.)で GLAMOROUS SKY だったのはそんなに驚かなかったけど、その後に他のメンバーのメインボーカル曲も順番に回ってきたのにはびっくりした。
ちょうど1週間前にアイマスのライブでジュリアとしてステージに立ってる愛美さんを見ていたんだけど、バンドリで香澄としてステージに立つ愛美さんは(当たり前だけど)またイメージが全然違った。そんな中でもステージにギターボーカル一本で立ってかっこよく GLAMOROUS SKY を歌う愛美さんは、ちょっとアイマスの時を彷彿とさせるようなタイプのステージングだったと思う。
愛美さん/香澄以外のソロ曲というのにもびっくりしたけれど、西本さん/りみ、大塚さん/たえ、伊藤さん/有咲の3人のソロでは3人の演奏というのにもびっくりした。楽器でいうならバンドリの最初の方はGtとBaとKeyを1人ずつで後は打ち込みという構成だったから原点回帰っぽいけど、この顔ぶれは新鮮だった。あと、このコーナーの時にステージに伊藤さんのメインのJUNO-Diと別にもう1台白いシンセ(ご本人のツイートによると JUNO-DS らしかった。確かにあれも白いモデルがある)が出てきていて、ほほう、という感じだった。
西本さんのソロ曲は God knows... 。僕がアニソンコピーバンド始める切っ掛けになった思い出深い曲なので、この曲をバンドリのライブで何度も聴けていることに毎回感謝 :pray: という感じ。西本さんのボーカルもよかったし、ギターをフィーチャーした曲だけに大塚さんのギターソロにもすごく目に行く曲。大塚さんは普通にギターうまくてすごい。伊藤さん(と大塚さんも?)のコーラスも綺麗にハマってた。
そこから大塚さんのメインボーカルで空色デイズ。久々に聞くと大塚さんはイントロのギターこういうフレーズ弾いてたのか、と改めて思ったりした。大塚さんの定位置は上手寄りだけど、特にこの曲とかでは下手側(=ぼくの席の側)にも来たり結構縦横無尽で、この曲では特にイキイキしていたのを覚えている。あと、そんなに長い尺じゃないからライブであまり目立たない気もするんだけどこの曲の間奏のベースソロは(神戸でほんとに目の前で見たこともあって)印象深い。
予想外、という意味だと、ここまでの2曲は愛美さんのボーカルで過去のバンドリのライブでも披露された曲だったのに対して、伊藤さんのソロが初披露の DISCOTHEQUE だったのもちょっとびっくりした。この曲ブラスめっちゃむずいけどどうするのかな、と思ったらブラスは打ち込みで結構思い切って割り切ってたけど、その分伊藤さんのボーカルパフォーマンスはよく映えてたんじゃないかなーと思う。
ここまではみんな自分の担当楽器を演奏しながら歌っていたので、最後に残った大橋さん/沙綾はどうするのかな、と思っていたところ、ステージにはアコギがセッティングされていた。それも含めて気になりながらムービーを見ていたところ、沙綾が歌うのに合わせて香澄がアコギを弾くという流れになって、ステージには愛美さんと大橋さんが出てきた。バラードを、ということで選曲はガルデモの 一番の宝物。直前の3人の盛り上がるノリのいい曲にバラードを続けるのは結構思い切った構成だなぁと思ったけれど、大橋さんの歌声はすごく綺麗で、盛り上がる曲でヒートアップした空気をガラッと変えてしまう力があり、その思い切った構成がしっかりハマっていたと思う。
また、この曲ではその大橋さんの歌声を綺麗なコーラスとしっかりしたアコギで支えていた愛美さんの仕事っぷりもすごく良かった。
オリジナル曲の話
カバー曲前までのムービーの中で、(劇中の)Poppin' Partyが初めて出演するライブ、として Sprin'PARTY の名前が挙げられていた。今回のライブタイトルの Sprin'PARTY というのは(現実世界でのライブの名前であると同時に)香澄率いる"キャラクター達の"Poppin'Partyにとってのファーストライブでもあったのである。これまで何度もライブをしてきた(現実世界の)バンドリが今回「First☆LIVE」を名乗ってることにはライブが始まるまではちょっと釈然としないところもあったのだけど、劇中のPoppin'Partyにとってのファーストライブであって、また同時にライブの演出としてキャラクターを「演じる」ライブとしてのファーストライブなのだと思うとようやく「なるほど」という気持ちになれた。
カバー曲の後ムービーが一段落した後、ライブ開幕直前っぽいムービーと香澄のモノローグが流れる。ここまでカバー曲が続いたと言うことはいよいよオリジナル曲かな、と高まった期待を裏切らずに、オリジナル曲の先陣はティアドロップス。大塚さんのギターの格好良さが特に際立つ曲だけれど、間奏の愛美さんとのツインリードが短いのには折角だからもっと聞かせてくれよ、という気持ちにもなる。
そこから続いてはぽっぴん'しゃっふる。2ndライブ以来の曲だしイエバンのカップリングでCD化もされているのでお馴染み感がある。分かりやすいノリの曲の一方で、かけ声がPOPPIN!とPAPPIN!の2種類あったり、クラップのパターンも途中で変化があったりして、この曲のレスポンスのそろい具合でなんとなく観客の雰囲気が分かったりする。今回の感じを見てると、バンドリも新しい人増えたのかな〜という感じの感想になった*1。よく考えたら大橋さんのドラム入りとしては今回が初披露だった。
個人的には今回新曲あるとあんまり思っていなかったのだけど、ここで新曲の 走り始めたばかりのキミに が初お披露目だった。ちょっと懐かしいアニメの主題歌っぽいノリですごい好み。メインボーカルは愛美さんなんだけど、他のメンバーのコーラスワークも良かった。
曲数の割に間にムービー入れたりしてゆったりした構成だったのでそんなに曲数が多くないだろうな、という雰囲気はなんとなくしていたのだけど、ここまで合計9曲やったところで最後の曲、とのMC。最後の曲はSTAR BEATかイエバンもう一度かな、と思っていたところもう一度イエバンだった。イエバンは今までのライブだと2サビの後で1人ずつメンバー紹介が入っていて、今回もアンコール前のこのイエバンではメンバー紹介が入っていたのだけど、今回のライブの趣旨に則ってキャストの名前ではなくキャラクターの名前でのメンバー紹介*2だった。西本さんのベースのスラップとか大橋さんのドラムのツインペダル捌きとか、メンバー紹介のフレーズはおおっ!という面白さがあってよかったし、やっぱりイエバンはとにかく楽しかった。
アンコール
ここで一旦閉幕しつつ、動画が流れて告知。既発表の情報がいくつかぽつぽつ流れた後、今回の新発表は2ndシングル!表題曲はSTAR BEAT!〜ホシノコドウ〜。4thの会場限定盤にも収録されていたけれど、ついにスタビも一般流通かー、と嬉しくなった。
【ライブにて重大発表!】バンドリ!2ndシングル「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」2016.8.3発売決定! ライブでは特別にアニメMVの一部を公開!フルver.はCDのBlu-ray付生産限定盤に収録されます! #バンドリ pic.twitter.com/eVT95VBjmY
— BanG Dream!(バンドリ!)公式 (@bang_dream_info) 2016年4月24日
カップリング曲は後からバンドリラジオで発表されて夏空 SUN! SUN! SEVEN!とのこと。今回やらなかった(開場前にBGMとしては流れた)のでティアドロップスとかが先に収録されるのかと思ってたけど、今までのライブでの初出順をここまでなぞってるようだった。
新CDはめでたい反面、次の単独ライブの告知はなかった。5月の@JAMに出演するときに告知するのか、はたまた他の機会で告知するのか、まだまだ全然先なのか。こればっかりは正座して待つしかないなぁと思っている。
そういう告知の動画の後、再びメンバーがステージに戻ってくる。ここで衣装はライブのキービジュアルの物、かつ2ndシングルのジャケットイラストの物に。アンコールはキャラクターではなくキャストとして、ということで、いわゆる中の人としてメンバーからの挨拶があった。大橋さんは大橋さんらしくへごへごしていてなんか安心するし、西本さんが涙ぐんでるのを見ると頑張れ、と応援する気分になる。そういえば大橋さんが喋るときの手振りを大塚さんが横でモノマネしていて面白かった。
そしてアンコールはSTAR BEAT!。ティアドロップスとスタビが今回の予習動画として事前に公式から公開されていた(もう非公開になってた…)のでやらないことはないだろうと思っていたけれど、いざ来ると待ってましたという気分にやっぱりなる。最初のラララ…のところを「みんな歌って」と愛美さんに先導されて歌ったり、歌詞を改めてしみじみ感じながら歌を聴いたりできてとても良かった。やっぱりバンドリで一番好きな曲はこの曲だなぁ、と改めて思った。
振り返って
去年の後半に毎月のようにバンドリのライブに行っていたのを思うと随分久しぶりだったような気分でいたけど、それでも4ヶ月ぶりのバンドリのライブ。今までのライブとの演出の雰囲気の違いにはちょっと驚かされたけれど、むしろ今までのライブが意図的にキャスト側に寄せていて、今回のようなライブこそがコンテンツとしてやりたかった形なのかなぁと思っている。今回のこのスタイルは基本的には僕も好意的に思っていて、これからもこういう方向のライブになるともっとバンドリというコンテンツ全体をライブでも楽しめるのでよいのではないか、と思う。
ただまぁ、ちょっと曲に対してムービーが多かったかな、もうちょっと曲数ほしかったなという思いもそれはそれで事実なので、その辺は今後のライブに期待していきたいなと思っている。
そういう御託を抜きにしても久々のバンドリライブはとても楽しくて、オリジナル曲でもカバー曲でも大好きな曲を沢山聴けたし、メンバーそれぞれのいろんなパフォーマンスを見れたので大変満足している。すごくよかった。
ちなみに、4thライブのときの感想はこちらでした:
astj.hatenablog.com
蛇足
バンドリのカバー曲の選曲は前から微妙に古くて(00年代後半~10年代前半)、個人的には一番アニソン聞いてたのがその時期なので大喜びなんだけれど、20台前半〜10台のファンにとってはいまいちぴんとこないのではないかという気もしている。今回のライブではいよいよ2005年リリースの GLAMOROUS SKY とかも登場して、まあ僕は大喜びなんだけど、という複雑な気持ちもなくはない。ハルヒももう今年で10年になるし*3。
途中(たしかティアドロップスの開幕だったと思うけど自信が無い)で銀テープ的な奴が飛んできたのでいそいそと回収したのだけど、特に何も書いてない無地のオレンジ色だった。いちおう持って帰ったけどちょっと残念。
これはこの感想エントリ的には本当に蛇足なんだけど、最後のスタビが終わった直後、アイマスのLTD06のリリイベに行く為にライブの余韻もそこそこにダッシュで会場を去らないといけなくてちょっと寂しかった。イベントには何の罪も無くて、ただただ日程が被ってしまった不運(とどちらか片方を選べなかった僕)のせいなんだけど。