平常運転

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2019年走り納めのSL北びわこ号に乗ってきた

わたらせ渓谷鉄道のトロッコに乗りに行った翌週に、名古屋に遊びに行く通り道ということで(?)米原から木之本に向かって走っているSL北びわこ号の2019年秋ぶんの最終運行に乗ってきた。


切符を取る

SL北びわこ号は座席指定ありの快速で、座席指定を含めてJR西日本のネット予約(e5489)から取ることができる。いかにも人気で予約取るのは難しそうだと見込んで、1ヶ月前の朝10時ジャストにe5489に飛び込んで、座席希望なしで勢いよく購入したところ通路側の席が購入できた。その後もe5489を眺めていたところ、ものの5分ほどで完売したようなのでこれは作戦正解。個人的には、座席を選ぶ余裕がないレベルの時はみどりの窓口に並ぶよりインターネットでよーいどんで席を取る方が取れそうと思って信頼している。

米原まで行く

SL北びわこ号米原から木之本の運行なので、米原までは自力で向かわなければならない。京都からだと新幹線か新快速に乗るのが本命だけれど、米原駅に出発時刻の10:09より早めについてSLの入線などを眺めようと思うと、大阪から名古屋を通って高山に向かうひだが都合の良い時間に走っていることに(出発前日くらいの直前に)気がついた。当日になって指定席を取ったので最前列などは流石になかったのだけど、窓際の席は取ることができた。

このひだの車両は座席の床が一段高くなってるので、座席横の窓から見える景色もちょっと見晴らしが良い。まぁ車窓から見える景色は京都〜米原間なので決して風光明媚とかではないのだけど、なんとなくいつもの電車と違う高さからの視点は新鮮だったような気もする。
そうそう、この列車は名古屋から先で非電化区間を走るので電車ではなくディーゼルカーだったので、動き出す時のエンジン音とかも少し新鮮だった。

SLを待ち構える

そんなこんなで米原には9時半前に着いたのだけど、着くと早速SLが電気機関車に牽かれて(車両入れ替えのため?)ホームに一度入ってからまた下がっていく様子が見えた。早めに行くと準備が見れそうと漠然とは期待してたものの、実際にいつ何が見えるのか何も調べずに行った中だったのでラッキーだった。くろがねの車両を目にした瞬間から早くもテンションが上がる。





入ってきたのはD51。後で調べたところによると今JR西日本が走らせているSLはこれとC57の2両らしい。そういえば去年SLやまぐちに乗りに行った時もこのD51にお世話になっていたようだった。

twitter.com

この日はそこら中で終始SLを撮影する人を見かけた日だった。走り出してからの沿線とかは言うまでもないけど、朝の入構の時からすでに米原駅には結構人が集まっていた。駅の構内アナウンスもそれを踏まえて注意喚起したりという感じだったんだけど、この一旦入構した機関車がまた後ろに下がっていった後、「この後10時まで何もありませんよ」とわざわざ構内放送で釘を刺していたのはちょっとおもしろかった。

ぼくもそれまでは暇になったのだけど、待っている間に駅構内でお弁当を買った。SL運転記念の釜飯を買ったのだけど、その写真は後で出てくるので少しお待ちを。

SLに乗るっ

そんなこんなで10時になると、後ろに下がっていった機関車が客車を牽きながら駅に今度こそ入線してくる。写真は係員さんが前に立った状態で入線してくるの図。最初に電気機関車に牽かれて出てきた時点からテンション上がってたのだけど、自力でやってくるところを見るとさらに嬉しくなって写真撮りながらニコニコしてた。

びわこ号の客車は、特段スペシャルなカスタマイズがされてる訳ではない12系客車。先週もトロッコで(元)12系客車に乗っていた気もする。出発前に撮ったあんまり映えない写真たちはこちら。スペシャルではなくともピカピカの車両が嬉しい。方向幕は「臨時」の表示で本質的。




先頭にはD51が勿論いるのでその写真も撮りに行ったのだけど、先の入構の写真撮ってから先頭まで向かった頃には既に先客の皆様がたくさんいて、いい写真を撮るのはそれは難しかった。。



びわこ号米原から木之本までを40分少々かけて走る。車窓から見える景色はそんな特別な景色ではないものの、よく晴れていたというのもあり、ゆったりした琵琶湖湖東の様子を眺めるのは気持ち良かった。

乗ってた客車は個人用にテーブルが出るようなものではないのだけど、ぼくの座っていたボックス席は4人がけのところに意外と2人しかいなかったのもあり、乗車前に買ったSL運行記念の釜飯を窓際の小テーブル?で食べた。おいしかった。この釜は持って帰って洗って保管してあるものの、使い道のアイデアは特にない。。



木之本の話

SLが動き出すと早々に、どうやらJRの人ではなく地元の人っぽい男性が、パンフレットやアンケート、さらには地元で取れた新米1合(!)など様々なものを配ってくださった。パンフレットには終点の木之本付近の観光マップや近くのお店でのプレゼントの引換券が挟まっていたり、マップをよく見るとSLの到着に合わせておまんじゅうや甘酒の振る舞いがあったりと、木之本の皆さんからのおもてなし(と、訪問してくれ〜アピール)がたくさん詰まっていた。また、アンケートに答えるとオリジナルの手拭いとポスターがもらえて、若干持て余しつつもなんだか沢山いろんなものをもらってしまった。

木之本駅に着くと、もちろん(?)みんなの関心は最後の写真撮影チャンス。ホームに停まってる時間は長いので、ここでは順番待ちしてれば米原駅で撮ろうとした時よりは見栄えのする写真が撮れた。



また、停まってからしばらくすると、多分帰りの牽引をするのであろう電気機関車が後ろからやってきて、SLと反対側に連結されるところを見ることができた。よくよく機関車の番号を見ると米原駅でSLを牽引していたのと同じ機関車っぽい。追いかけてきたのかな。

車内でもらった地図を片手に振る舞いのおまんじゅうや甘酒をもらいつつ、帰りの電車が来るまで駅の近くをぶらぶらと歩いた。天気の良い駅前の古戦場、もらったおまんじゅう、そして刻みたくあんをマヨネーズであえてコッペパンに挟んだ「サラダパン」の様子。



サラダパンのことは全く知らなかったけど、結構知名度があるようだった。たくあんとマヨとパンの組み合わせは結構おいしかったよ。

tsuruyapan.cart.fc2.com

帰る、あるいは寄り道終了

散歩、あるいはちょっとした食べ歩きを済ませて帰りの電車を待つべく木之本駅に戻ると、向かいのホームに見慣れない列車が止まっていた。ドクターイエロー的な車両の在来線版っぽい。ぼくは多分見たことなかったはずで、物珍しくてまたちょっとテンションが上がってしまった。

そういうことがありつつ、やがてやってきた帰りの電車で米原まで戻った。面白かったのは、北びわこ号で木之本まで来た人の多くが同じように帰ってゆくので、帰りの電車待ちや電車の中で、ああこの人SL車内でも見たなぁ、という人の姿をちらほら見かけた、というのがある。勿論ぼくも同じような感じで思われていたのだろう。

無事に米原まで着いた後、元々の目的地であった名古屋に向けて新幹線に乗って今回の旅?寄り道?は終了。目当ての列車に乗るためだけにどこかまで出かけていくことが普段多いのだけど、他の用事の途中の寄り道は電車代的にも所要時間的にもお得だったのでラッキーだった。まぁそう都合よくはいかないことが多いだろうけど、今後もこういうチャンスを狙っていきたい。

SLの夢

僕は列車を見るのも乗るのも好きなのであちこちの面白列車(?)を見に乗りに行っているのだけど、実物の姿を見た瞬間にわかりやすくワクワクするという観点ではSLが頭ひとつ抜けてるなぁ、というのをSLを見るたびに思っていて、今回もまさにそれを思った。あの黒光りするボディ、目に見えて「動く」装置機器類、煙突からの煙や汽笛。数年に1回くらいではどこかのSLには乗ってるのだけど、いつ見ても見た瞬間にすごくワクワクする。
ここ2年でJR西日本の2大SL列車であるやまぐちと北びわこ号には乗ったので、来年以降はもっと他のところのSL列車にも乗りに行きたいなぁ、なんて思っている。

ちなみに翌週は北陸に観光列車に乗りに行ったから、書く元気が出たらその話も追々。