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— じゅりあす (astj) (@ast_j) 2021年9月29日
キーボード一体型のラズパイが絶対かわいいじゃん……と思って買った。
- かわいい
- 使い道はない
- ラズパイと聞くと IoT 的な?使い方のイメージがあるが、キーボード一体型なのでそうもいかない
- キーボードっぽい見た目だけどバッテリーがない(=電源の Type-C を抜いたらおわり)というのが認知と一致しない
- 本体の他に意外と必要な物が色々ある
- micro SD (Nintendo Switch に刺さってた 128GB を転用して、代わりに Switch に 256GB のを新調した)
- micro HDMI => HDMI のケーブル (Android 文化圏だとみんな持ってたりするんです?林檎の国では縁がなくて…)
- マウスはあった方が楽だったけど持ち合わせがなかった
などなどの感想。かわいいのは間違いない。
以下はとりあえずセットアップのメモとして残しておくが本当に動いたヤッターでしかない。面白い使い方のアイデアは募集しています。
セットアップ
OS
microSD にイメージを焼くのは公式の Imager を使う。 Mac 版もあって安心。あんまりよくわかってないので Raspbian のオススメされたデフォルトのやつを入れた。
pi@raspberrypi:~ $ uname -a Linux raspberrypi 5.10.63-v7l+ #1457 SMP Tue Sep 28 11:26:14 BST 2021 armv7l GNU/Linux pi@raspberrypi:~ $ cat /etc/debian_version 10.10
最初はディスプレイその1に繋いだらなかなか起動シーケンスが進まなかったんだけどディスプレイその2につなぎ替えたら進んだ気がする。これは単なる勘違い(初回起動時間は意外とかかるっぽい?のを理解してなかっただけ)かも。
SSH と画面
マウスがないととにかく気が狂いそうになるのと、 A の左に Caps Lock があると2秒に1回入力ミスをするので、なるべく早い目に SSH は有効にしておいて他のマシンから繋ぐと、慣れたターミナルエミュレータから接続できるしブラウザで調べ物しながら触れるので安心。
画面解像度の設定はウィザードで適当に弄ってたらめちゃくちゃになったので渋々マニュアルを見ながら /boot/config.txt
を設定した。この辺を見つつやる:
ちなみに SSH で外から入れるようにしておくと、最悪 HDMI の設定を変なのにして画面が映らなくなっても SSH で入ってなんとかできる、という観点でも安心感があってよかった。
VNC
マウスがない問題の対処と、モニタの出力切り換えが面倒ということで、 GUI は VNC で Mac から接続して済ませることにする。折角のキーボードつきラズパイの価値を全く生かせていないのは一旦諦める。 macOS の画面共有アプリからはデフォルトのままでは接続できない。インターネットを見ると VNC Server を入れ換えて解決している人も見受けられるが、これまたインターネットを見たところ VNC Server の設定を変えたら繋げるようなのでそうしておく。参考文献を見つつ:
最終的にはこういう感じにしておく。マウスが使える人は GUI 上で設定を変えたらよいと思う……
pi@raspberrypi:~ $ cat /etc/vnc/config.d/common.custom Authentication=VncAuth Encryption=PreferOff pi@raspberrypi:~ $ sudo vncpasswd -service Setting "Password" VNC parameter for Service Mode server Password: Verify: Successfully set "Password" VNC parameter in /root/.vnc/config.d/vncserver-x11 Please note users of third party VNC Viewer projects will be able to connect by entering the first 8 characters of this password only. pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl restart vncserver-x11-serviced pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl status vncserver-x11-serviced
ここまでやると準備完了。 Mac 側で open vnc://(IP address)
とかをやると画面共有で接続できる。ちなみに mDNS があるのでホスト名(典型的には raspberrypi.local)でも接続できるはずなんだけど、手元だと resolve できなくなってる事が多々あったので、ルーターで IP アドレスを固定してそれで繋ぐようにしてしまった。技術の敗北。
おまけ: mackerel-agent
mackerel-agent は手癖で入れておく。公式の apt リポジトリでは入らないけど、 GitHub の Releases にはラズパイで使える deb があるのでそれを apt で入れると完成。
pi@raspberrypi:~ $ curl -fsSLO https://github.com/mackerelio/mackerel-agent/releases/download/v0.72.2/mackerel-agent_0.72.2-1.systemd_armhf.deb pi@raspberrypi:~ $ sudo apt install ./mackerel-agent_0.72.2-1.systemd_armhf.deb pi@raspberrypi:~ $ sudo mackerel-agent init -apikey="xxx" pi@raspberrypi:~ $ sudo systemctl start mackerel-agent