もうライブから2ヶ月以上経ってしまった。
3/10 金曜日から 3/12 日曜日までの3日間に開催されたアイドルマスターミリオンライブの4thライブに行ってきた。それぞれで全然出演者もコンセプトも違う3日間それぞれに違った良さがあって、そして最終日の発表には思わず涙した忘れられない3日間だった。
そんな3日間の話をちょっとずつしていく。まずは DAY1 Sunshine Theater の話を中心にしようと思うけど、3日間通してひとつのライブだったと言っても過言ではないこのライブなので、きちんと1日ずつ区切らずに他の日の話題にも行ったり来たりしながらになると思う。
武道館(物理)
ミリオンライブにとっての武道館、みたいな話じゃなくて物理的な話。
武道館にライブを見に行く度に思うのだけど、武道館は思ったほど大きい会場ではない。高さがある分収容人数は多いのだけど、前後左右方向に関しては思ったよりも小さくて、そのため思ったよりもステージが近くに見える、という感想になる。一昨年のリスアニライブで初めて武道館に行ったときにもそんな感想を残していた。
武道館は八角形のすり鉢状になっているのであんまり奥行き方向は長くなくて、僕は1階スタンドの南西ブロックだったんだけど思ったよりステージが近くに見えた。
リスアニ!LIVE-5 SATURDAY STAGEに行ってきた話 - 平常運転
北寄りにメインステージがある、というよくあるパターンのステージ配置だったのだけど、ステージが南北方向に大きく取ってあったので、リスアニライブとかで見た時よりもさらに近く感じられる配置だった。1日目は1階南東の最前列、2日目は2階南西、3日目は1階西の前の方とスタンドの色んな所から見たのだけど、2日目の2階スタンドからでも(流石に近いと思えるほどではなかったけど)遠いと感じることはなくて、それぞれの視点によって違った見え方を楽しめたので、ライブ会場としての武道館というのは良いところだと改めて思ったりした。
ステージが南北方向にずいぶん大きかった訳だけれど、これは実のところ最終日の最後に36人全員がステージに立つために大きく取ってあったのだろうと思う。もちろん他の場面でも色々活用されてはいたけれど。
1日目の特権としての驚き
今回、ライブの主軸になるのは LIVE THE@TER FORWARD シリーズの各公演に対応する盤……というのは分かっていたのだけど、具体的なライブの構成はあんまり想像がついていなかった。開演時間的にせいぜい3時間半くらいだろう、LTFのユニット曲と全員曲はやるだろう、そこにソロ曲やったらもうだいたい曲数いっぱいでは?という皮算用をしたくらい。
今回に限った話でもないけど、複数公演あるライブの1公演目はライブの構成について新鮮な驚きを得られるという、2公演目以降ではどうやっても得られない価値がある。今回でいうと終盤のサプライズの流れが完全に該当するけれど、それを抜きにしても構成、展開そのものにドキドキするのはこの日の特権だった。
2曲目に早速 サンリズム・オーケストラ が出てくる予想外の早さにはびっくりしたし、3人のソロ曲とユニット曲1曲の4曲を1セットとしてノンストップで繋いでいく展開にも驚かされた。単にノンストップで繋ぐだけではなく、曲の最初や最後で前後の出演者とちょっとだけ共演するところでは今まであまり見られなかったコラボレーションを垣間見れてハッピーだった。
その最終ブロック。確かに1日目は全体的に新鮮な驚きを味わうことができたのだけれど、とはいえ最終ブロックの手前までは LTF を軸にした"予想された"良さで構成されたライブだったと思う。選曲の話もそうだし、(3rdライブまでと違って)出演者の方もこれまでに一度はステージを見たことのある方ばかりだった。
のだけれど、最終ブロックは、一転して全然予想のできない展開に叩き込まれた感覚だった。何しろ 創造は始まりの風を連れて のイントロでオリジナルメンバーが1人しかいないのに歌うのか、と驚きかけたところで、あろうことかオリジナルメンバー全員が揃っていたのである。ステージ上段に5人並んでいるシルエットが見えた瞬間、「まさか」と完全に度肝を抜かれてしまった。大多数が揃っているところにサプライズ出演を加えて全員揃う、というのならまだしも、まさかそんな、という感じだった。もちろんぼく本人もめちゃめちゃ驚いたのだけど、メンバー紹介するかのごとく順番にソロパートを回していくAメロで、1人1人切り替わるごとにものすごい歓声が上がっていたのをよく覚えている。TA シリーズは全部リリースイベントにオリジナルメンバーを全員揃えていたので、それを逃したらもうオリジナルメンバーでの歌唱を見ることは出来ないのでは、と思っていた*1けれど、投票を勝ち抜いての TA シリーズの勝者への報酬は、確かに武道館の大舞台にも与えられたのだ。個人的には TA シリーズは02の印象が強いのだけど、じつはこの曲もものすごく格好いいのだ。。。
ユニット曲のオリジナルメンバーを揃えるという話
こと大きなライブに関して言うと、これまでミリオンライブのユニット曲のオリジナルメンバーへのこだわりというのはあまりなさそうに見えていた。765やシンデレラ(デレステ以前)のユニット曲と同様、その時その時の公演参加者によって歌われる汎用の複数人曲という扱いのことが多かったと思う。
それが3rdライブの福岡公演にクレシェンドブルーを小笠原さん以外4人揃えての Shooting Stars だったり、幕張公演に5人全員オリジナルメンバーを揃えての Growing Storm! だったりで風向きが変わったなあと思っていて、今回のライブではそれが如実に出たなあ、と思わされた。各日程の出演者で揃えた LTF シリーズで新曲を出したのもそうだし、サプライズメンバーを含めて披露された Growing Storm! 、Flooding 、出演できるメンバー全員、という但し書きを付ければ 星屑のシンフォニア と ジレるハートに〜 もそう。そしてその行き着く先が完全にサプライズで畳み掛けられた TA シリーズ。当然ユニット曲をオリジナルの顔ぶれで聴きたいと思う気持ちはあるので、それが満たされたのはすごい幸せだった。
1日目は確かに 創造〜 でまさにサプライズをぶちかまされた訳だけれど、そこからデュエットやユニット曲を挟んだ後で山崎さんの 「乙女ストーム、行っくよー!」のが会場に響いたときも同じくらい頭をぶち抜かれた思いだった。TA 曲は確かに予想外だった一方で、 CD 発売後の最初の大きなライブっていうコンテキストはあって、一方で乙女ストームはまったくコンテキストのない*2ところからの不意打ちだったので本当にびっくりしてしまった。
逆にオリジナルメンバーを揃え「ない」話でいうと、1日目の エターナルハーモニー(と2日目の Shooting Stars)はオリジナルメンバーが少なくて、この日のライブだからこそという意外な顔ぶれでそれはそれで得がたい良さがあった。郁原さん以外の3人、特に木戸さんと夏川さんがこの曲を歌っているのは新鮮な感じでよかった。まぁそもそも僕は エターナルハーモニー 大好きなのでその加点も勿論ある。
パワーアップした面々
ミリオンスターズの声優さんは全員3rdライブツアーで1回はステージに立っていて、そして3rdツアーは全公演見に行ったのでつまり全員1回はステージで見たことがある。
3rdライブの時は初めて大きなステージに立つということで緊張されている様子が覗える演者さんもいたのだけれど、今回のライブではそんな方々も大舞台でイキイキとしているなあと思うことが何度もあった。これも初日に限った話ではない。今回の武道館ライブを大きな一つの到達点として位置づけていたところから逆算すると、もしかしたら3rdライブツアー自体が1年後の武道館ライブのための経験の場だったのかもしれない、というようなことも考えてしまった。考えすぎだと思う。1日目でいうと、エレナ役の角元さんやのり子役の浜崎さんが印象的だった気がする。エレナのソロ曲のうち3rdライブで歌われたのは憂い?を帯びた感じの 想いはCarnival だっただけに、素直に元気と笑顔が溢れるファンタジスタ・カーニバルはすごく眩しかった。マイペース☆マイウェイは歌詞がすごく好きな曲で聞けてすごく嬉しかった。エアツーリングをするようなステージングもよかった。
いろいろ
ひとつ上のパワーアップ、という話の一環でもあるんだけど、今回 MC で大関さんが思った以上に頼もしい感じだった。メンバー編成的に3日間それぞれ Machico さん田所さん山崎さんが中心で、実際1日目のリーダーはたしかに Machico さんだったと思うけれど、こと MC の大関さんの信頼感が印象的だった。1stライブは映像で見ただけだけど、2ndライブや3rdライブを見てきたことを思うと、大関さんの舞台慣れというか喋り慣れている感じがだいぶ変わったなあ、と思ったりした。同じ大関さんでいえば、 SUPER SIZE LOVE!! の盛り上げ方や会場のボルテージもすごくパワーアップしているなー、と思ったのもあった。
1日目のソロ曲に関しては上述した未披露曲以外は、楽しい曲は楽しいし好きな曲は好きという感じの感想だったんだけど、 WHY? はちょっと例外というか、自分が思っていたよりもこの曲が好きだったんだなということを改めて思わされた。山口さんの歌もよかったし、ダンスのパフォーマンスもよかった。四つ打ちのテンポ感ビート感もすごい体に心地よくてすごく楽しかった。
後悔
そういえば今回のライブの特に1日目と2日目で、楽しかったとか感動したと同時にすごく後悔を覚えてしまった。というのは、今回のライブの曲をあまり聞き込めていなかった……というのを実感してしまったからである。端的に言うと全然コールを合わせられなかったし、歌詞を全然覚えていなかった。別にコールできなくても曲を聴くのは楽しめるのだけど、やっぱり会場が一体となってコールするところで乗れないと取り残されたような寂しい気持ちになるし、みんなも歌って、とマイクを客席に向けられたときに合唱に乗りきれないとすごくつらい。2日目の話をここでしてしまうと、よりによって流星群の落ちサビで歌詞に自信がなくて合唱にちょっと怖じ気ついてしまったのはかなり悔しかった。もともと歌物でも歌詞よりメロディーとかリズムで聞くタイプなので歌詞の覚えは悪いのだけれど、それにしたって担当アイドルの曲でノりきれなかったのはあまりにもつらい。
実際の所は2ndライブや3rdライブの頃と比べて覚え具合がそんなに極端に悪かった訳ではないのだけれど、ひとつふたつそういう失敗体験を引き当ててしまうとやっぱり記憶に残ってしまう。幸い3日目にあまりそういう体験をせずに済んだので後に尾を引くことはなかったけれど。
余談
定番として、最後の Thank You! ではみんな自由にステージを動き回っていて、毎回どこに目をやったらいいものやらという感じなのだけど、その中でも伊藤さんと夏川さんが 成長Chu→LOVER!! の間奏のところよろしくふたりで手でハートを作ってるところはちゃんと目撃した。
こちらからは以上です。2日目と3日目の話に続く!!!