その2です。2日目の話などをする。
1日目は、もちろん LTF01 やソロ曲もよかったんだけれど、やっぱり終盤の TA01 と乙女ストームのインパクトでどがーんと持っていったというような印象もある。その観点でいうと、2日目はサプライズの演出を含めて、1日目の構成を元に割と想像できる範囲に収まっていたと思う。けど、じゃあ終わった後のインパクトが薄かったかというとそんなことはなくて、むしろバレバレのところを正面から思いっきりぶちかまして圧倒するような強烈な公演だったと思う。まあ、2日目は愛美さんが出演していたという分の個人的な補正は当然あるとは思うけれど。。
1日目の話はこちら:
astj.hatenablog.com
ライブを思い返すという観点だとファミ通のレポートが便利です:
www.famitsu.com
ライブハウス武道館へようこそ!
1日目の話で写真だけ載っけて何も書かなかったけど、今回は「てづくりのぶどーかん」ということで出演者の方々の手書きのメッセージが飾られていた。これはそのうち愛美さんのやつのアップ。
ライブ会場としての武道館……といえば、今回高木社長の1日目の開演前の挨拶と、このメッセージなどで"ライブハウス武道館"という話題が出ていた。2日目の愛美さんの挨拶でも出てきた。ぼくもあまり知らなかったのだけれどBOφWYである。
別にこの話にそんなに広がりはなかった。次に行きましょう。
愛美さんの話
割とよくある演出だと思うけど、今回のライブの冒頭は暗い中出演者がステージに出てきて、後ろからの照明でシルエットが浮かび上がり、それから明るくなるという演出だった。なのでまぁ最初にそのシルエットの中から愛美さんを探したところそれっぽいシルエットはいて、髪型がジュリアに寄せた雰囲気でオッと思ったのだけど、髪の光の透け方がふつうの茶髪と違いそうでなんだなんだ、と思ったところ髪色もジュリアに合わせて赤く染めていらっしゃった。こうなるとシルエットは完全にジュリアで、特に流星群や(3日目の話になってしまうけど)狂喜乱舞のときなんかは、ステージに立ってる愛美さんがジュリアと重ね合わさって見える感じだった。キャラクターライブで演者の声優さんがキャラクターに外見を寄せてくるというのはままよくあることだけれど、今回自分の好きな声優さんとキャラクターの組み合わせでそれを見たことで、なるほどこういうことか、と思わされた感があった。
Maria Trap の話
2ndライブのときに鳥籠スクリプチュア曲中の騎士団の七か条から不意打ちで Maria Trap ……という正にトラップがあった。
小岩井さんはミリラジとかで(鳥籠スクリプチュア曲中の)騎士団の七か条ちゃんと覚えてきてねって言っていたからてっきり鳥籠やると思っていた。最初いきなり間奏で七か条から始まった時は「ニクい演出するねぇ」と思っていたけど、その後Maria Trapのイントロが来たときには理解するまで一瞬時間を要した。鳥籠もいい曲だけどMaria Trapめっちゃ大好きだったので完全に大興奮だった。
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndLIVE ENJOY H@RMONY 1日目に行ってきた話 - 平常運転
今回、最初の挨拶の時に騎士団の七か条の唱和から始まったのにはビックリしたけれど、完全にこの2ndの時の体験を思い出す感じだった。なので、実際にソロ曲が Maria Trap だったのには待ってました、という感じがして面白かった。2年前の不意打ちを踏まえて進化した。今回のライブはソロ曲で前後の出演者とちょっとだけ踊りや歌でコラボするところが見所なのだけれど、 Maria Trap は近藤さんと小岩井さんとで最初のフレーズをハモるコラボレーションだった。最近アイマスのライブでも結構(生歌の)ハモりが入る機会もあるけれど、こういうコラボレーションのような箇所でハモりが不意に聞けるとテンションが上がるものがあってよい体験だった。
表情の話
今回田所さん/静香のソロ曲は Precious Grain だった。今までのライブでもたくさん聞いてきた曲だったけど、今回は大きく印象が違った。3rdライブの幕張公演なんかが顕著だったように、 Precious Grain を歌う田所さんは緊張感のある、(歌詞になぞらえる訳でもないけど)すごく研ぎ澄まされたパフォーマンスをする。けれど、今回は明らかに今までと雰囲気が違って、同じ3rdライブでいえば Catch my dream を彷彿とさせるようなすごく優しい表情で歌っていた。曲の後の MC で田所さん本人も語っていたように、武道館という場で歌うことへの静香の喜びが表れていて、今までと全然違った Precious Grain の新しい側面を見ることができた。
また別の話だけど似た話では、伊藤さん/百合子の空想文学少女の間奏のダンスがすごくいきいきとしていて印象的だった。どちらかというと歌い上げる方の曲だとこれまで思っていたけど、この日は間奏のときにハッとさせられたものがあった。
アクアリウスの話
曲とパフォーマンスそれぞれの面で、やっぱり印象的だったのはアクアリウスかなぁと思っている。これもまた愛美さん補正があるのは否定しない。ユニット曲の Lacrima はCDやメンバー的に前評判も高い組み合わせだったけど、ライブで生で聞くと迫力がやっぱり全然違ってすごく良かった。全体的に伸びやかに力強い駒形さん、高音で爆発的なパワーのある平山さん、カッコいい歌声と綺麗なファルセットで歌声の幅を広げる愛美さん、とそれぞれの個性をしっかりと感じられたのも良い。平山さんと駒形さんの力強い伸びは言うまでも無いんだけど、歌声のキャラクターの違う愛美さんが入ることでできた組み合わせがアクアリウスなのだよなあとも。
今回のライブはソロ曲も同じユニットの3人ずつ続けてというスタイルだったのだけど、そのソロ曲の部分でもアクアリウスは印象的だった。そもそもソロ曲ブロックとしては一番最後だったので、次はアクアリウスに決まっているという気持ちで迎えたのだけど、MC明けの最初に暗転した中ギターノイズが武道館に響いた瞬間に「あっ、来るぞ」というゾクッとする気持ちでまず流星群を迎えた。
前述のように髪色と髪型のつくるシルエット、ギターの前奏、そして曲。「ロックな」アイドルであるところのジュリアの曲が武道館に響くのはやっぱりふしぎな体験という感じ。3rdツアーの時はギターソロは前半だけ弾いていたのだけど、今回は最後まで全部ほぼ原曲通りのソロを弾ききっていた。3rdツアーの時のアレンジと違って原曲通り弾こうとする手元におおっ、となってから最後まで弾ききるギターソロ。(ギターソロのために前に出てきていたからマイクに戻れるか心配していたのだけど、)そこから続く落ちサビでは客席に歌を振ってのシングアロング。1日目のエントリに書いたようにちょっと歌詞に自信がなくてここの大合唱に乗りきれなかったのが本当に悔しいくらい、武道館を揺らすのは爽快で素敵な瞬間だった。正直言うとジュリアのソロでは流星群よりプラリネの方が好きなんだけど、この日のシングアロングの一体感を武道館の空間で体験するためには流星群でなければいけなかったと思う。最後はお馴染みのようにギターとボーカルだけでサビを歌い上げてから、気持ちよさそうに伸ばすロングトーン。プラリネの歌詞の出来ることが少しずつ増えてゆくよじゃないけれど、ライブを重ねるごとに演奏でもパフォーマンスでもパワーアップしていく愛美さんのソロ曲のステージということでいうと、流星群の一つの到達点じゃなかったかなあと思う。後はほんとうに生バンドくらい。
そこから続く駒形さんの vivid color では涙ぐみつつもそれに負けずに歌のギアを上げる様子に心を打たれたし、平山さんの FIND YOUR WIND ではハイトーンの圧倒的な伸びやかさの気持ちよさに心震える思いだった。もちろん駒形さん平山さんそれぞれのパフォーマンスも素晴らしかったのだけれど、流星群で最高にエモい気持ちになったところに畳み掛けてくるこのアクアリウスの組み合わせによる相乗効果で尚更そう感じられたのだろうな、とも思った。
最終ブロックの話
エントリの冒頭にも書いたけど、2日目の最終ブロックは1日目と違ってかなり予想がつく範囲だったと思う。TAシリーズをやるとして出演者のスケジュール的に2日目がTA03になるのではないかと言われていたし、1日目の乙女ストームから考えるとクレシェンドブルーというのも自然な想像だったと思う。メンバーが(美希役の長谷川さん以外)揃う星屑のシンフォニア や 3rdライブでご無沙汰だった Marionetteは眠らない 、 LTD デュエット曲の中で未披露だった Beat the World!! ……と、他の曲も十分想像できる範囲だった。(ので、1日目終わってから Beat the World!! は合いの手を必死で頭に叩き込んだりした。)プリムラが終わったあとの MC に直前のブロックでソロを歌った平山さんがいない……というのも、2日目は元々バレバレ覚悟という感じだったのではないかと思う。
けれどそれは2日目の最終ブロックを楽しめなかったという意味ではなくて、何が来るか半ばわかった上でひたすら圧倒される体験だった。構成自体への驚きが薄い分、ピュアに曲とパフォーマンスの力に酔いしれていたし、また本当にあっという間に過ぎ去ってしまった瞬間だった。
Beat the World!! はまさかタオル曲に化けるとは思わなかった。合いの手を頭に叩き込んでいたのでとにかく気持ちよくタオルを回せて楽しかった。そして Marionetteは眠らない 、 Blue Symphony と LTP の懐かしさすら感じる名曲、 美希/長谷川さん以外の4人が揃った 星屑のシンフォニア と続く。 Marionette はが平山さんと愛美さんのデュエット! オリジナルメンバーの平山さんの歌でこの曲を聴くのは初めてだったし、愛美さんとのデュエットでアクアリウス的な組み合わせの妙もあってすごく良かった。勿論新しい曲も好きなんだけど、LTP や LTF は今までたくさん聞いてきた分思い入れも思い出も深くて一段と良い物があった。
そうして最後を飾るのはクレシェンドブルー。シルエットでクレシェンドブルーだ!とテンションが上がって、同時に Shooting Stars と Flooding のどっちなんだ、と緊張が走って、そして会場に流れる雨音の SE 。1年前にアイルでゲッサンミリオンをステージに再現して見せた時と同じように、ゲッサンミリオンの Flooding がステージに呼び起こされていた。2ndライブのときには3人、3rdツアーのときは4人まで揃ったクレシェンドブルーが、 Flooding という2曲目をひっさげて武道館に揃うというのはすごい感慨深かった。4人の Shooting Stars が圧倒的に「あ、クレシェンドブルーだ!」という印象だったと書いていたけれど、5人揃うと小笠原さんの歌声が加わることによって、ついに完成した、という感じだった。
2ndライブの時に Shooting Stars を歌った田所さん雨宮さん麻倉さんという3人も実はクレシェンドブルーのメンバーだったのだけど、4人目として平山さんが加わった今回の方が圧倒的に「あ、クレシェンドブルーだ!」という印象を受けたように思う。
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アンコール前の最後の曲は前日に引き続いて DIAMOND DAYS だった。2日目ということでより曲を自然と楽しめた……というのもあるんだけど、2日目に関していうと、ステージに並んで DIAMOND DAYS を歌う12人の中に愛美さんがいることに突然謎の感動みたいなのを覚えていたりした。かれこれ2ヶ月以上経った今でもあの不思議な感覚はよく覚えている。2nd ライブまでは出演する公演が限られているということもあってギター弾き語りっていう必殺技持ちの一芸枠っぽい所もあったと感じていて(実際はそんなことないかもしれない)、なので、たとえば 3rd ライブの7公演中4公演に愛美さんが出演するというのには結構驚いたものだった。いっぽう今回のライブは人(出演者)という切り口で言うと非常にフラットだった訳で、 DIAMOND DAYS で12人並んでいることに、特別枠ではない、いい意味でミリオンスターズの37分の1として立ってるところを見れたからじゃないかなぁと思っている。ややこしい話だ。それと似てるけどまた違った感動を3日目には侠気乱舞のときにすることになる。
Dreaming! の話
アンコールの1曲目は前日と同じく Dreaming! だったんだけど、個人的に Dreaming! は(たぶん世間の評価よりもさらに)思い入れの深い曲だなぁと思う。2015年にあの西武ドームで初めて聞いた思い出もあるし、この曲を筆頭に掲げた 3rd ツアーを全通したというのもとても大きい。数週間おきに全国各地を回ったあの 3rd ツアーの体験を代表する曲としての思い入れがある。後は初めてミリオンライブのリリースイベントに行ったのも LTD シリーズだった。もちろん Thank You! も好きだし Welcome!! も大好きなんだけど、それとはまた違う特別な感情があるなぁと、ほぼ1年ぶりにライブで聞いた今回の 4th ライブで思ったりした。
最終日へ続く
こうやって改めて振り返ってみたけど、2日目はライブの中身そのものに関しては一番いろんな思い出のあった日だと思う。では3日目はどうだったのかというとそれはまた3日目の記事でということなので続く!!!!