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Mac mini (M1, 2020) を買った

歳末!

今年のビッグイベントといえば Mac の CPU が Intel から Apple 内製 (ARM) に移行するってのがあった訳だけど、折角の大イベント、かつ最初のモデルは絶対なんかめちゃくちゃになって祭だろうから買うしかない、ということで11月の発表直後に注文していた。カスタマイズしていたので最速勢ではなかったけど、最初の週末である三連休には届いていて、そこから1ヶ月ちょっと触ってきたのでその感想。

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これまで Mac といえばずっとノート型を買ってきたのだけど、それを続けてきた結果家にノート型 Mac がゴロゴロ転がっているという問題と、そもそも家でのメインマシンとしていた MacBook Pro が各種配線にがんじがらめにされて据え置き運用になってたことから、まあデスクトップでええや〜ということで今回は Mac mini を買った。……というのは理由の6割で、残りの4割は、一旦 MacBook Pro を注文したのだけど Mac mini のほうが安かったのでこれや〜〜と思ったから。去年に仕事の MacBook Pro 16インチモデルを会社に買ってもらったときの値段を思うとめちゃめちゃ安いな〜と思いながら買ったのをよく覚えている*1

まず Apple Silicon なんだけど、発売直後から言われるようにパフォーマンス、特に費用対効果としてのパフォーマンスは全然高くて快適。特段重たい作業をしている訳ではないものの、日常的な操作ひとつをとっても非常にキビキビとしていて快適に過ごせている。
今までの Intel 向けのバイナリはそのまま実行できなくて互換レイヤー (Rosetta) を通すことになるのだけど、これが当初想像していたよりもはるかによくできているので、 Intel マシンでやっていた作業のほぼ全て*2がそのまま移行出来てしまった。 GUI アプリもだいたいふつうに動くし、デバイスドライバコマンドラインのプログラムも動く。パフォーマンスも快適という感じ。 惜しむらくは仮想化ソフトウェア系は x64 としては動かないことで、例えば Docker for macRosetta では動かず、ネイティブ版はあくまで arm64 の Linux が動くので、 Web 関連の開発で必須に近い Docker に関しては、イメージレベルの互換を失ってしまっている。
という感じで Rosetta はよくできているのだけど、勿論できることならネイティブで動いてほしいに決まっている。 Apple M1 Mac の出た当初はまだ全然動かなかったのだけど、そこから1ヶ月ほど経つうちに、プレビュー / ベータリリースまで許容すればかなりのものが Apple M1 ネイティブで提供されるようになってきた。 Homebrew も最初のほうは全然うまくいかず辛かったけれど、最近はもうビルド済みの bottle も作られてるようだしだいたい動くと思う。 Go に関してはこの前アドベントカレンダーとしてブログを書いたように、開発ブランチの最新版を使えば問題なく動くようになっている。2021年になればこれらのリリースが徐々に正式版として出るようになってもっと触りやすくなると思う。 Docker に関しては、 AWS も arm ベースのインスタンスタイプをガンガン出してきてるのだし今後はマルチアーキテクチャが基本になるでしょと自分に言い聞かせているが、これがたとえば2021年に仕事に使う MacApple Silicon のものにしたいんです、と同僚に相談されたらまだやめた方がいいんじゃないかな〜って返事する気はしている。この辺は全体のトレンドをもうちょっと見守ることになるだろう。。

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元々はこの Mac mini はあくまでおもちゃというつもりだったのだけど、ここまで書いてきたようにキビキビ動くしソフトウェアも出揃って来つつあってふつうに使えているものだから、もうメインマシンは MacBook Pro から移行してしまった。手元の go を最新にしておけば、 Go や TypeScript でちょっとなにか書いたりくらいの開発も困らずできている気がする。

あとは Mac mini 本体の話。買った直後はまったく問題なく使えていた(のでメインマシンとして移行してしまった)のだけど、ここ最近は Bluetooth 周りでめちゃめちゃ厳しい思いをしている。Bluetooth の調子が日によってはすこぶる悪くて、様々なデバイスとの接続が時折一斉に切れてしまい、再接続まで数秒から十数秒ガチャガチャ触りながら待たないといけないことがある。というかこのブログを書いてる今も調子が悪くて、膝の上に有線キーボードも待機させながら書いている。。
先代の Mac とほぼ同じ場所に配置しているので電波状況とかは変わってないはずで、先代 Mac の頃はまったく困らなかったし、いろんな機器の接続が一斉に切れるという症状を思うに、まあ Mac mini の物理的、あるいはデバイスドライバとかの問題だとは思っているのだけど、ここからどう進めたものかと悩んでいる。確率的に発生するものなので修理に持ち込んでも難儀しそうだし、そもそも軽率にメインマシンとして移行してしまったので修理に出してる間けっこう困りそうなのである……というのを書きながら気付いたけど、とはいえ別に他にも Mac はあるので修理に出してもそんなに困らない気もしてきた。一回持ち込んでみてもいいかもしれない。あとはまあ近くの 2.4GHz 帯を使いそうなデバイスを動かしたりしてもう少し原因の切り分けをすると何か改善できるかもしれない(あまりそうは思っていない顔)。
Bluetooth 周りさえ解決すればなにも問題なくて、願わくばなんかデバイスドライバの問題でどこかでしれっと新しいドライバが出て解決してほしいと思っているけど、まあこれは希望的観測が過ぎるな。。

買ってみた総合的な感想としては、「2020年にオモチャとして買ってギャーギャー言いながら触るには最高だった。2021年に買うとふつうに使えすぎて面白的な感じではなくなっていくかも。メインマシンにしたのはまだ早計でしたね」です。2021年にまた答え合わせしましょう。

*1:16インチはハイエンドモデルなので比べるのが間違っているという話はある

*2:手持ちのシンセサイザーの USB ドライバが未対応なので、シンセサイザーを使う作業は移行できていない