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THE IDOLM@STER ニューイヤーライブ!! 初星宴舞 に行っていた

1月頭のライブの話を今更するのかと言われそう。だが俺はするぞ!

2018年のイベント始めはアイドルマスター、しかも 765PRO ALLSTARS のライブとなった。ここ数年 AS 単独のライブイベントはご無沙汰だっただけに、新年一発目をこのライブで迎えられたのは本当に嬉しい。
久々の AS 単独ライブということで滅茶苦茶楽しみにしていたのと同時に久々故にどんなライブになるのか心配していたところも正直あったのだけれど、久々ゆえの特別さはありつつ、過度に特別すぎないライブだったというようにも思っている。
直近に CD をリリースしたばかりの新曲、待ち望まれながらも暖められてきたライブ初披露曲、久々に披露された曲、そして勿論定番曲といろんな観点の様々な楽しみがあり、新年のはじめを満ち足りた気持ちになるライブで迎えられてとても良かった。

www.famitsu.com

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ライブ全体の話

ライブ全体の雰囲気などの話をする。曲やパフォーマンスのいろいろな話は後で。

今回の会場は幕張メッセのイベントホールで、ミリオンを中心にアイマスでもお馴染みの会場なんだけど、初日はアイマスライブでは多分過去最高の席を引くことができていた。ステージ正面の一桁列目で、しかも全体曲では下田さんの立ち位置の正面。ステージ上の息づかいや表情をガッチリ感じることができて本当に幸せだった。もし我が儘を言うならこの席で放課後ジャンプを迎えたかったというくらいだけれど、そんな贅沢を言うと刺されるだろう……
今回のライブは全体的に和!というかお正月!という雰囲気で、衣装は着物テイストのデザインだったし、1曲目の THE IDOLM@STER も "初星 Mix" ということで和楽器のサウンドの入ったお正月仕様だった。この衣装がまた可愛くて良かった。

AS は曲の数がべらぼうに多く、かつしばらくライブがなかったことでライブ未披露の楽曲も溜まっていた……ということもあって今回のライブで何が歌われるのかは直前までずっと想像してドキドキしていた。 HOTCHPOTCH の選曲が全体的に予想外だったので警戒していたのもある。
結果的には、久々の AS 単独ライブを飾るに相応しい特別な選曲も沢山ありながら、一方で過度に特別過ぎなかったとも思っている。この特別過ぎなかったというのは良い意味での文脈で、「今回のライブは久々にしてファイナル!!感動のフィナーレ!!!!」というようなライブだったらそれはそれで悲しかったなと思っている。個人的には今回のセットリストから「お待たせいたしました。765プロはこれからもやっていくぜ」というメッセージを(勝手に)感じ取っていて、すごくポジティブな気持ちになれた。

亜美真美ソロ曲の話

曲の話だけど、まず下田さんの話から。
下田さんが一人二役しているということもあって亜美真美のソロ曲はライブ未披露の曲が溜まっていて、それ故今回のライブでは下田さんが真美のソロ曲を歌ってくれるのか、歌ってくれたとしてどの曲なのかというのはずっとドキドキしながら待っていた。勿論(?)一番楽しみにしていたのは放課後ジャンプ。 MA03 発売時にもブログを書いていた。
astj.hatenablog.com
この直後の10周年ライブから何度かライブはあったけれど結局一度も放課後ジャンプが歌われることはなかったので、毎回ドキドキしながらライブに臨んでは、(その時その時ライブはすごく楽しかったんだけど)放課後ジャンプなかったな……という気持ちを心の隅に残して帰ることが続いていた。
先述したように、今回の初日が最高の席だったのだけれど、(放課後ジャンプに限らず)ライブで聞きたい曲に気持ちを高めすぎて聞けないとがっかりしてしまうので、当日はそういうことは考えていなかったというか考えないようにしていた。
とはいえ、ソロ曲が1日1曲だろうというのは読めていたので、初日に亜美の方のソロ曲であるトリプルAngelのイントロが来た瞬間は、頭の中の1割くらいが「明日真美ソロだな」、1割が「今日聞きたかったな」ということを思ったのは事実。勘違いしないでほしいんだけど、トリプルAngelもそれはそれですごく楽しい曲だからその瞬間も頭の残りの8割は期待と興奮で一杯だったし、その一瞬の後は全開でトリプルAngelを楽しんでいた。双海亜美の、そして演じる下田さんの芸達者というかステージコメディエンヌっぷりが炸裂していた。

そして2日目を迎えるわけだけれど、迎えるにあたっての境地はこちらです。流石に真美ソロは確定だろうと思いながらも心の中で予防線を張っている様子が見える。


結果放課後ジャンプはどうだったかというと、ほんとうに楽しかった。2年半ぼくの胸の内で育ててきたこの曲への気持ちが空回りしたらどうしようかと思ってたけどそんなことはなく、大好きな曲がリアルなライブの空間に展開されるのはたまらなく嬉しかったし、真美らしさが存分に表現された下田さんのパフォーマンスはとても素敵で、ほんとうに楽しかった。偶然昨年末にバンドのスタジオセッションでこの曲を演奏した後ということもあって、キメとか合いの手とかが身体に染みついていたのもなお良かった。何度でも言うけどほんとうに楽しかった。

ほか、曲の話

雑多にいきます。

長谷川さんがソロ曲を歌うのを生のライブで見るのは初めてだったのだけれど、両日ともすごく素敵なパフォーマンスだった。カッコ良さと可愛さが同居する1日目の Day of the future は眩しかったし(サビ終わりの手をカクカクと?動かすあの振り付けすごくよかった)、2日目の追憶のサンドグラスの切ない歌詞を力強く歌う姿はめちゃめちゃ格好良かった。Day of 〜はアニメを見てアイドルマスターに本格的にハマった頃に好きになった曲のひとつだし、サンドグラスはミリオンライブの曲の中でも最初の方に好きになった思い出深い曲だったのでどちらも大満足。
また、 Day of 〜 に関しては、ライブ全体の感想として前述した中で触れた"特別過ぎない"選曲だったとも思っていて*1、その観点からも思い出に残る曲だった。その後の沼倉さんの Next Life (これもべらぼうに格好良くて衝撃だった)と合わせて、個人的には7周年ライブくらいの頃の香りがするチョイスだったと思っていて、僕がまだライブに行き始めるより前の空気感を少し感じられた気がするのも良かった。

初日に Day of 〜と Next Life が作ったのが7周年の風だとしたら、2日目にオーバーマスターと迷走Mind からバトンを受けてサンドグラスと Rebellion に至った流れは時計の針をミリオン初期の頃に戻す瞬間だったんだと思う。 Rebellion は 765PRO AS のミリオン曲の中では一番ライブで歌われてきただろう曲だけど、今回スクリーンの映像演出で響の3Dモデルに入れ替わるシーンがあって、今までなかったこの演出が、今更ながらアイドルマスターのキャラクターとキャストの両輪で作るライブのステージというのを強く感じさせてくれたと思う。

映像演出に近い話題でいうと、2日目の CRIMSON LOVERS は衝撃的だった。めまぐるしく変わる複雑なリズムのデュエットだけれど、中村さんと今井さんの息がバッチリ合ったコンビネーションとステージングは、ステージ上の炎やスクリーンのカメラワークと合わせて、生のライブとは思えない精度で噛み合って展開して行く視覚/映像演出だった。

今回複数人(≠全員)で歌う曲は MASTER PRIMAL の新曲が多くてそれは予想通りだったんだけれど、それ以外の複数人曲は出し惜しみなく全力、という感じのセットリストでこれにはやられてしまった。オリジナルメンバーでの Fate of the World 、合言葉はスタートアップ!、七彩ボタン、オーバーマスター。今曲名を書き並べただけでも痺れるものがある。非オリジナルメンバーではライブでも聴いたことがある曲だけれど、オリジナルメンバーが揃うと視覚的にも聴覚的にもほんとうに感慨深かった。
Fate 〜 は9周年ライブの時に今井さんのソロで聞いた時に、同期のコーラスに入っている春香と美希のコーラスを指して「力を借りた」というようなことを今井さんが MC で言っていたような記憶があって(曖昧)、それを思い返すのもエモかった。オーバーマスターも10周年ライブをほんのり思い出しつつ、歌詞の中にキャラクター3人の名前が出てくるこの曲をオリジナルメンバーで歌うとあるべきピースがはまった爽快感がある。七彩ボタンは曲の冒頭で若林さんと竜宮小町がステージに揃っていたのが憎い演出だった。合言葉〜はミリオンライブの世界でのレジェンドデイズというユニットの持ち曲だったけれど、このユニットが産まれた GREE のミリオンライブのサービスがまだ世界に存在した2018年頭のタイミングでライブで聞けたということの意味合いも深いと思っている。

セットリストの曲数などの形式的なフォーマットは2日間で踏襲されていたけれど、ソロ曲やユニット曲の選曲とその組み合わせで、2日間で全然違うライブの流れになっていたのもまた、2日それぞれで特別な体験になった源泉のひとつだった。

まず1日目の終盤の話。たかはしさんの 隣に… である。曲自体は9thライブで今井さんが歌うのを聞いたことがあって、今井さんの歌の力に驚いた記憶も懐かしいのだけど、今回たかはしさんがいわば本家として久々に(僕としては初めて)歌ったこの曲には、まさに圧倒されたというほかなかった。ステージの照明というか炎が作る空間の中、この曲を歌い上げるたかはしさん/あずささんは圧倒的にディーバだった。三浦あずさの、あるいはアイドルマスターにおけるたかはしさんの看板曲として語り継がれてきた一方でライブでは本当に長らく歌われていなかったこの曲が「解禁」されて目の当たりにした衝撃と感激は計り知れない。歌っていたたかはしさん自身も感極まったところを見せたのは、たかはしさんの中でも積年の思いがあったのだろうと思う。
「解禁」といえば、初日は勿論あの曲にも触れておかないといけないだろう。 隣に… の時点で、その日まだソロを歌っていなかったのは平田さんと今井さんの2人だったので、脳裏では残り2人は何を歌うのかなと考えていた。きっと締めは今井さんだろう、とするとこの流れからはどの曲になるのだろうと考えた時、壮大な 隣に… からの流れだけならいくつか可能性があったのだけど、そこから平田さんの チアリングレター 、そして3人の 虹のデスティネーション に繋がったとき、この流れからは最早 Just be myself!! しかあるまいと、2曲に感動しながらも腹を括る思いになっていた。何かと重い曲が多く陰のあるストーリーを背負うことの多かった千早が、ミリオンライブの世界観の中で勝ち取って殻を破って行こう ありのままでと吹っ切れて喜びを歌うこの特別な曲は、765プロアイドルマスターにとって大きな意味のある曲で、そのステージに立ち会えた喜びと感動はひとしおだった。
1日目はその喜びと感動に包まれて最後のMCへと入ったわけだけど、一方2日目では再び"ラスボス"曲の 細氷 で締める訳である。Just be myself!! の千早を肯定しつつも、一方通行でそこに進むのではなくて 手のかかり時にめんどくさい千早とその"ラスボス"曲も提示するところに、色々なパラレルワールドを包含しながら進む765プロの度量じみたものを改めて見せつけられる思いだった。

765プロの地力と期待

もっといろいろ書こうかとも思ってたけど収拾つかない上にいつまでもブログの下書きになりそうだったのでこれくらいにしておこうと思う。
久々の 765PRO ALLSTARS 単独でのライブイベントということで、込められた色んな思い入れや積年のあれこれが放たれつつ、同時に本当に楽しいエンターテイメントとして両立しているとても良いライブだった。アイドルマスターの世界がどんどん広がる中で2018年のリアルイベントの先陣を切って最初の輝きを見せた765プロの、コンテンツ演者それぞれの地力を改めて体感したのも大きいなぁと思った。
PS4では新作ゲームが出て、8月にはプロデューサーミーティングが再び開催されるなど、765PRO ALLSTARS の展開は今後もまだまだ続いていく。その喜びを噛み締めながら、全然進めてないステラステージをちゃんとやろうと思います……

余談

本当に余談。記事公開前に見直しながら思い出した話。
今回のライブは、ローソンでチケットが当たるキャンペーンをやっていたのだけど、どうやら今回のそのキャンペーンの席はアリーナのすごく前の方だった。開演前に協賛企業が順番にスクリーンに映し出されるのだけれど、ローソンのときにその一角からめちゃめちゃ熱心な「ありがとー」の声が上がってたのはめちゃめちゃおもしろかった。

*1:うまく言語化できないけど、本当に特別なライブなら relations とかを選ぶだろう、みたいな表現が近いかもしれない