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THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 石川公演の1日目に行ってきた

シンデレラ5thツアーの2箇所目である石川公演の初日を見に行ってきた。
形式的なフォーマットは仙台公演を踏襲しつつも、実際のところ宮城と全然違う印象を受ける公演だった。

ツアーの初日というのは、そのツアーがどんな形式でやるのか、どういう世界観なのかを知る機会だし、また選曲や構成を一番新鮮な気持ちで体験できる機会でもあった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城公演のLVに行ってきた - 平常運転

この宮城公演の時の感想はある意味では正しく、しかしある意味ではシンデレラ5thツアーをナメていた感想といってもいいかもしれない。そんな驚きもありつつ滅茶苦茶楽しかった石川公演1日目の感想です。(2日目は不参加でした。)

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ファミ通.com のリポートもどうぞ:
www.famitsu.com

ついに現地に来た

今回が5thライブの2箇所目/3公演目だったんだけど、その前の宮城公演は現地に行くことが出来ず2日ともライブビューイングだけだった。

astj.hatenablog.com
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なので念願の現地にやってきたぞという気持ちだったわけで、たとえば会場周辺に Cygames が出していた展示を見て写真を撮ったりノベルティを受け取ったりという体験から既にワクワクしている感じだった。別にふだんからワクワクはしているつもりだけれど、最近ライブ会場には行って当然みたいな感じになりがちだったので、一度行くのを失敗したことで現地の喜びを改めて噛み締められたような気がする。そうやって前向きに捉えようとしています……

1週間後は石川公演。今度は流石に現地に到達できるはず。到達できないと困る。Jet to the Future は勿論楽しみだし、ソロ曲も楽しみな人が多い。あと、花守さんの初ステージという意味でも大事な公演になりそう。うーん楽しみ。頑張ってまいりましょう。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城公演のLVに行ってきた - 平常運転

宮城公演と(多分)同様の舞台のセットも肉眼で見てこそ感じる迫力みたいなのがあるし、ライブ冒頭の演出も、ピンスポが順番に当たっていくところなんかはステージ全体が見えていると全然見え方の印象が違う。そしてやっぱり、同じ空間を共有していて数千分の一の存在であってもステージの上と相互作用して一つのライブが成立しているんだという感覚は現地でなければ味わえないなあと思った。

セットリストの話

冒頭にも書いたけど、今回の曲数や全体曲・ユニット曲の曲順といった形式的な枠組みは宮城公演と一緒だったんだけど、じゃあそれがセットリストを予想できたかというとそんなことはない。宮城では Shine!! でいい話っぽく始まったのを覚えていたからそんなテンションでいると1曲目からいきなりお祭り騒ぎの Yes, Party Time!! がやってきた訳で、理解が追いつかずに頭は完全にショートしていた。当然めちゃめちゃ楽しい。

そこを越えてソロ曲から始まるブロックに入った時は知ってる構成に戻ってきたという気持ちだったけど、1ブロック目からしてブロック最後の曲はアニメのユニット曲の(オリジナルメンバーが誰もいないのに!)私色ギフトだったりして、これもすごい驚きだった。直後のMCで「歌うと思ってなかっただろう」との弁だったけれど、そりゃ誰も歌うと思わんわwという感じである。歌ったメンバーが個性の強いアイドル揃いというのも私色ギフトの歌詞とマッチしていて言われてみればジャストフィットという感じなんだけど、もともとオリジナルのユニットメンバーの持ち曲という意味合いの強かったアニメのユニットがシンデレラガールズ全体の持ち曲に昇華するのは、シンデレラガールズがアニメのまっただ中から次のステップに進んだってことなんだろうなぁと改めて思ったりもした。

ライブの構成や選曲、というところでいうと、今回は4thライブの時の Brand new Castle 以上に、(シンデレラガールズ劇場じゃなくて2015年の)アニメを経てシンデレラガールズが新しい世界を開いたなということをすごく感じた。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城公演のLVに行ってきた - 平常運転

しかし一方で、そうしてアニメから1年経ってアニメ曲中心のライブではなくなってきたなぁと思っていると久々の Star!! と M@GIC に襲われた訳である*1。あの流れから Star!! が始まるとは誰も思わないでしょ…… もちろんデレステも新CDシリーズも大好きなんだけれど、僕の中でアニメ版の曲は大好きなアイマスの曲であるというだけでなくて、リアルタイムに試聴していた大好きなアニメの思い出の曲なので、そんな大好きな曲に2回も不意打ちされてしまっては僕はもう、という感じだった。それぞれステージ後ろのスクリーンの映像にも懐かしさじみたものを感じてしまった。

そうやって曲が変わるだろうところで予想外の曲が来たことに散々驚かされたのだけど、逆に Nocturne が宮城公演から続けて同じ位置で披露されたのには裏の裏をかかれたような気持ちでこれもすごくびっくりしてしまった。すごく格好いいこの曲をいろんな人が歌うのを見れるのはとてもめでたい。飯田さん洲崎さんだけでなく、長島さんも格好いい姿と歌声を見れて新鮮な驚きもあった。

ヴィーナスシンドロームと生存本能ヴァルキュリアの話

今回が久々の拾うだったヴィーナスシンドロームは、前回の披露が実に 1st ライブまで遡るということで、初めて行ったシンデレラのライブが 2nd ライブだった僕にとっては今回初めてだった。3rd ライブのときに聞けなくて歯軋りしたのも懐かしい。

Orange Sapphireとアタポンを(ショートサイズで)やったのにNation Blueをやらなかったのは意外かつ残念だったし、洲崎さんが来るからには聞けると思っていたヴィーナスシンドロームがなかったのもけっこう残念だった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 - Power of Smile - に行ってきた話 - 平常運転

まぁ過去にやったことのある曲が落ちたのは仕方ないのかという気もした。その代わり次こそはヴィーナスシンドローム聞きたいぞ。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 - Power of Smile - に行ってきた話 - 平常運転

実際今回ずっと聞きたかった曲ということでイントロだけでウォォォー、という気持ちだったし、積年の期待で内心上がっていたハードルをばっちり越える素敵なパフォーマンスだった。正直に告白すると、洲崎さんの歌に関する僕の中の事前の印象よりずっと歌がうまいやん、と良い意味で驚かされてしまった。美波センターのユニット曲の 生存本能ヴァルキュリア へと繋がるかっこいい美波の原点だと思ってる曲をその生存本能〜と同じ日に、さらに言うなら洲崎さんの凱旋公演にあたる石川公演で聞けたのはすごくよかったなァと思う。

本編最終盤で歌われたその生存本能ヴァルキュリア。MCでも触れられたように洲崎さんがステージで歌うのは初めてで、やっぱりオリジナルのセンターが真ん中に立つとオリジナルの曲の良さが引き出される感じがしてとても良かった。ヴィーナスシンドロームに引き続いてのかっこいい洲崎さんも良かったし、この曲での金子さんがいつもの藍子の時とぐっと雰囲気の違う、この曲のためのかっこいい藍子だったのがすごく印象的だった。

あいくるしいの話

デレステの再録(?)ユニット曲について、宮城公演の時はどの曲のオリジナル/再録メンバーが出演しているか確認して歌われる可能性を念頭に置いていたつもりなんだけど、今回はすっかりそれを忘れていた。その結果、たまらなく大好きな あいくるしい が予想外の方向から飛んでくることになって思わずイントロで天を仰いでしまった。よく考えると5人中3人が出演しているので歌われても何の不思議もなかったのである…… もともとデュエット曲だったこの曲が5人ユニット曲になった時は少しビックリしたんだけれど、飯田さん大坪さんがそれぞれ再録の時に楽曲の彩りをオリジナルから一味変えて見せた歌声のキャラクター性がよく出ていて、ユニット版のエッセンスが凝縮されていたと思う。そして勿論というか、Dメロの牧野さんのソロパートが圧巻だったのは言うまでも無い。今回座長も務めて見せ場のたくさんあった牧野さんだけれど、歌唱的にどこが一番心に残ったかというと僕はここを挙げたい。CD音源のきれいにまとまったそれともまた違う、熱量をこめて歌い上げるDメロは圧倒的だった。

大好きだけど聞けないと思ってたあいくるしいが聞けるのかと思ってあっあっとなって、実際あいくるしいが始まったときは成仏するかという感じだった。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 - Power of Smile - に行ってきた話 - 平常運転

のだけど、今回立花さんと牧野さんでオリジナルのおふたりが揃ってのあいくるしいは去年の 3rd の時よりもさらによくて、成仏「するかという感じ」どころではなかった。8割くらい成仏していた。この後の Lunatic Show で首を振って魂が戻ってきた感じ。特にサビを歌い上げるところなどの牧野さんの生のボーカルが本当に良かった。「良かった」しか出てこない語彙が深刻。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story Brand new Castle に行ってきた - 平常運転

ロック・ザ・ビート、そして Hotel Moonside の話

終盤の Sparkling Girls に始まって Jet to the Future に終わるブロックは今回の公演でみんなが期待していたロック・ザ・ビートの大舞台であり、そしてその途中に割って入る Hotel Moonside の強烈なインパクトがあり、すごくハイカロリーなブロックだった。
Sparkling Girl の爽快さと青木さんの安心感のあるパフォーマンスがまず良いし、なんと原さんが加わっての Rockin' Emotion では1人でも炎陣の5人でもなく2人で歌うことでの新しい良さがあった。ふたりで背中合わせのところとかすごく格好良かったし、冒頭の Hey Boys / Hey Girls のところも気持ちよかった。
この2曲が並んだところで気持ちとしてはすわそのまま Jet to the Future か、と気がはやるところだけど、そこで待った待ったと始まるのが Hotel Moonside ! ライブでは定番になったダンサーさんのパフォーマンスパートからの Hotel Moonside 。決してクールダウンという訳ではなくむしろボルテージは上がるのだけれど、 Rockin' Emotion から空気がガラッと変わるのが凄かった。特に好きだったところを一点挙げると、イントロのところで飯田さんが左右それぞれのミラーボールを指さすタイミングに合わせてそのミラーボールが光り出すシーンは滅茶苦茶格好良かった。

からのいよいよお待ちかねの Jet to the Future 。お揃いの耳飾りや黒の手袋、スタンドマイクを使ってのパフォーマンスと見所沢山だし、 ロック・ザ・ビートがついにステージにやってきたぞ、という興奮もある。デレステの振り付けよろしくサビのクラップも気持ちいいし、エアギターソロのソロ回しも微笑ましくて良い。アニメの*大好きな身としては*も忘れないでね!って感じもあるけど、モバマスの頃からのユニットであるロック・ザ・ビートの晴れ舞台はすごくめでたいし、何より単純にすごく楽しかった。

ほか、いろいろな話

いろいろ思い出したことを思い出した順に書く。

おかしな国のおかし屋さん は去年の 4th ライブ以来二度目だったのだけど、ミュージカル仕立てっぽいこの曲の独特な感じは、歌を聴くというよりショーを見ているというような感じの気分になって面白いなぁ、と今回改めて思った。レモンタルトを食べるシーンだけの話ではない。去年は王子様役として最後は上坂さんが登場したのだけれど今回は飯田さんでなんというか非常に納得感があった。聞くところによると2日目は安野さんだったというのも良い。最後の最後だけは王子様役と2人で歌って踊るのだけど、その最後で2人が手を広げる振り付けのところが、なんというか非常にミュージカル的な感じの構図ですごく面白かった。


今回属性曲のうち久々の 絶対特権主張します と オルゴールの小箱 に、宮城同様の キラッ!満開スマイル で、 Jewelries 2 曲は久々というのもあってすごく良かったんだけど、ことそれぞれの個性が際立つという意味では宮城公演の Jewelries1 の曲までひっくるめて、 キラッ!満開スマイル が一番見所あるなぁと改めて思った。それぞれのソロフレーズが短いながらもはっきりしていてキャッチーということなんだと思うけど、石川でいうと種崎さんや髙野さん、宮城だと三宅さんとかの強い印象が残るなァと思った。


今回がアイマスの大きいライブ初出演なのは花守さんと高橋さんだったのだけど、そのうち高橋さんは半年前の5周年記念の Anniversary Party でトークやステージを見る機会があった。

高橋さんは、朗読劇のパートやふだんのCVで乃々を演じている人と同じ人なのか、というくらいライブパートではいきいきとしていて、そのギャップがちょっと面白かったりもした。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5th Anniversary Party ニコ生SP の現地観覧に行ってきた - 平常運転

この時のいきいきとした高橋さんはそれはそれで見てて楽しかったし僕としては肯定的に捉えていたのだけれど、そこから半年ほど経っての今回のライブではステージ上での振る舞いが完全に乃々になっていて、ステージ上でアイドルを表現するレベルがめちゃくちゃ跳ね上がっていてすごく驚かされてしまった。あの目線の外し方に代表されるステージングはあまりにも乃々ですごかった。


その初出演のもう1人である花守さんはそうですね、とにかく可愛くて困りましたね、という感想がつい先に立つんだけど、前述の私色ギフトを皮切りに Love∞Destiny や Sweet Witches~ など、ソロ曲こそなかったけどいろんなユニット曲での"しゅがは姉さん"を見せてくれてすごく良かった。


今回の石川公演の"座長"は牧野さんだった。 Jet to the Future をひっさげての公演なので青木さんか、あるいは地元凱旋ということで洲崎さんが座長かなあと思っていたので少し意外な感じもあった。(そうなると青木さんは静岡で座長なのかなあという気もする)。ソロ曲トップバッターの エブリデイドリーム では緊張されていたんだろうなあ、という感じもあったけれど、あいくるしい に Love∞Destiny など、パフォーマンスでまさにリーダーとして牽引する素敵な座長っぷりだった。

「凱旋」と金沢の話

宮城公演では杜野さんの地元、そして今回の石川公演では洲崎さんの地元ということで、どちらも地元にシンデレラの大きなライブで凱旋する喜びをMCで語っていた。正直この手の地元へ戻っての公演を「凱旋」と称するのはちょっと大袈裟だろうと今まで思っていたのだけれど、おふたりのそれぞれのMCから滲む思いからは今回の晴れ舞台はまさに出身地への「凱旋」なのだなぁと思わされた。

今回はその金沢での公演だったのだけれど、親の実家が隣県富山の中でも金沢に近いところだったこともあって、金沢自体への馴染みがそれほどない割にはなんとなく親近感を感じることが多くて面白かった。町中の案内やニュースに出てくる地名もそうだし、お店に特産品として並んでる品々にも何かと見覚えのある物が多い。洲崎さんが名産として挙げてた不室屋は店名こそ知らなかったけどよく食べていたし、笹寿司は親の実家に家族で行くたびに毎度のように食べてきた品なのでおもしろい感じすらした。自分の出身地でもなければ親の出身地そのものでもないけれど、そういうちょっとした縁みたいがある金沢でアイマスのライブを見れたり、あるいは遠方から来た友達と飯を食ったりできたというのも嬉しい体験だった。



次は大阪

息つく暇も無く2週間後には今度は大阪公演。流石に予想のつきそうなソロ曲だけでも楽しみな曲ばかりだし、石川公演で予想をひっくり返されたように、今の時点で思いもつかない体験がやってくるのかもしれない。とにかく楽しみで仕方がない。
あと Orange Sapphire と Nation Blue を現地で聞くリベンジのチャンスを下さい……

*1:宮城公演も頭と結びがアニメの曲だったので、実際はそんなに脱アニメ的なところはもともとなかっただろうけど